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The fosse - Wim Mertens ~ 「夜の概要ⅴ」



”The Fosse”のライブステージ演奏ものがあったため、拾った。
(今日も続きをするつもりは全くなかったのだが、偶然見つけたからには載せたいと思ったのだ)。

アルバムMaximizing the audienceのチューンの方がそれはビビットで安定しているが、これも良い雰囲気だ。
若々しい頃のウィン・メルテンを見ていたため、月日の流れをいやが上にも感じた。
これは、そのまま見続けると昨日載せたものより面白い構成になっていて見応えはあると思われる。
そう、聴き応えというより、ライブコンサートとしての見応えである。
ヴォーカルの女性との連弾もあり、変化のあるアンサンブル自体が嬉しい。
わたしのように、コンサートに行けない身の上からするとささやかな楽しみにもなるというもの。

”The Fosse”の後にもう2曲(4 Mains、Struggle for pleasure)聴くことができるが、その後はLudovico Einaudi(ルドヴィコ・エイナウディ )の映画の挿入歌になってしまうみたいだ。(これは、いまひとつ、、、わたしにとっては)。
3曲目で止めたい。

ウィン・メルテンを聴くとマイケル・ナイマンの「ピアノ・レッスン」みたいな映画音楽を作ってもよいのでは、、、とも思う。
非常にリリカルでドラマチックですらある。
いつも感じるのは、知的になってしまいがちな現代音楽(ミニマムミュージック)のなかで大変emotionalなのだ。
映像的である。


昨日の”Close Cover”とは違い、BGMで詩は詠めない(笑。
とはいえ、トリスタン・ツァラの詩で、もう一つ載せたいものがある。
単にそれだけの理由だが、、、。
今日のものは、昨日の詩より遥かに短い。


勝利の真昼から
「夜の概要ⅴ」

もろもろの溜息は声高に毛皮の時刻からつくられた
そして私は悔恨のない時刻の水のなかで
無感動な歌のように生きたのだ 新しい慈愛は競売で絹の帆を揚げる
その時ひとは愛を何に変えたのか
砂の上低くラヴェンデル香の木の眼の下で断ち切られたもやい綱よ
長く広い祈祷の空間から訪れた汽笛よ
湿り柔らかい妖精の周囲に示される帰還の飛翔よ
執拗な悦楽で輝き 牡牛どもの角のある光明を埋没させる この黒い夜よ
おお 饒舌な海の瓶どもよ――その時ひとは愛を何に変えたのか――

愛の大いなる純真さのように
単彩画を膨らませながら 暖炉の火の皺をのばしながら――
錯乱した木の葉から 息をつめた壁から 凝視する眼から
あるいは生そのものを孤児たちの遊びに変え
絶望を小学生のわめきに声に変えるカードの配り手から
愛の純真さを誰も護りえなかったゆえに
もの静かで揺るぎないひとつの歌が
柏の束を積んだ川船の風にきしむ言葉で 愛を奏でるのだ
その時ひとは愛を何に変えたのか――そして声は沈黙した
棍棒のひと打ちが虚空に跳ねるように
穏やかなひとつの歌がありもはや亀裂はなく
柱時計はなく
下流に狐があり
人形はなく
遠くに別の人形がある
私は何なのか私は何を避けるのか
アザレアの門の向こうにまたひとつの門がある


        「ツァラ詩集」 浜田明訳(思潮社)より


dadaの中心人物であったが、そのグループの詩人では大変、親しみやすい(というかエモーショナルで詠み易い)。
過激で知的なのも面白いし刺激的なのだが、こういう詩が好きだ。



なお、このシリーズ?はここまでにしたい。
明日から通常の形態に戻る事にする。
(と言っても毎回、好き勝手な記事を載せているだけであるが(笑)。



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