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桃太郎

momotarou002.png

単に過激なことばのぶつかり合いだけでは、イメージが構成されない。
一義的に意味が収まった歌詞では、鬱陶しさしか覚えない。

すべてレトリック(修辞)にかかってくる。
言葉遊び(押韻)、暗喩等々。

>イメージのもつ最も
>顕著な部分
>”矛盾率に挑める特性”
>を生かしつつ
>私たちの思考を拡大せしめる。


確かにわれわれの現実において、A=非Aの事態にも多々遭遇する。
これは思考作用により見出されるものだと思う。
排中律の否定も同様。

それを契機に更に思考は拡大し、イメージは自由度を増す。
>メタファーは
>類似性(感応)
>を前提に成立


「類似性」というのは最も重要なアイテムだと思われる。
「相違」からは、いや相違で片つけていたら、深く感じ揺り動かされる作用や導きは生まれない。
全く異なるとみえる物に何らかの方法を携え、そこに類似性(相似性)を見出すこと。
(哲学や科学はある意味、この方法を発明する学問か。所謂、概念の発明)。

わたしでも、類似性(相似性)を見出すとき、感応している。
別に明瞭な方法論をもってではない。
殆どの場合、感性(詩的直覚)としか謂いようのないものだ。
対象は多々ある。
主に芸術においてであるが。
(その際、自分の内言語を探り始め、構造を垣間見ることもある)。


そして清々しくもむず痒い想いがイメージを喚起する。
今回は、「桃太郎」であるが。
所謂、ヒップホップに触れて、、、。

ヒップホップというものに、以前触れて(テレビで見て)辟易し拒絶反応をもった。
その歌詞のお説教がましくも押し付けがましい非常に貧困な内容とレトリックに対して。
更にメタファーのない音楽(サウンド)自体に。
まずこの先聴くととはなかろう、と思っていた。
しかし「水曜日のカンパネラ」をヒップホップユニットとしてくくる(変な言い方だが)のなら、認識が変わった。
絶妙なナンセンスである。
そこが心地よい。
意味の脈絡もかろうじて保持されつつ、言葉遊び-レトリックが音韻的にフルに活きている。

妙なオチに見えるかもしれないが、「桃太郎」を聴きくと(観ると)何かざわつくのだ。
エンディングで、桃太郎がキジに乗って鬼ヶ島に向かって飛んでゆく姿に。
寓意や象徴も呼び寄せ。
(それが奈良・平安の詩歌のように古典的にも思える)
言葉にサウンドに絵に。
ナンセンスな重層性が重力を帯びた飛行-調べを生んでいる。



*エストリルのクリスマスローズ(或る詩学Ⅳ)より引用

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