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ゴジラ 1984

1984.jpg

1984年

ゴジラ生誕30周年記念映画であり、実質第2作目となる。
直接、第1作目ゴジラを引き継ぐ作品となっている。
第2作から第15作までは、リセットされ亡きものとなった(拝。
昭和最後に、復活した「ゴジラ」である。
(ちなみに、今度の「シンゴジラ」は、1954年度ゴジラも否定し、始めて現れたゴジラという設定である。わたしにとっては、あり得ない)。

橋本幸治監督
中野昭慶特撮


小林桂樹、、、三田村 清輝 内閣総理大臣
田中健、、、牧 吾郎 新聞記者
沢口靖子、、、奥村 尚子 博士のゼミをとる学生 助手として働く
宅麻伸、、、奥村 宏 尚子の兄 学生
夏木陽介、、、林田 信 生物物理学博士 奥村兄妹の恩師


ゴジラはまさに核の象徴。
ゴジラをもって、はじめて核を世界に正面切って語れる。
こんな感じに、、、という映画。

冷戦時代における米ソの緊張関係と日本の立場や人間が生み出してしまった歩く核兵器でもあるゴジラにどう対峙するか、が描かれる。ソ連の原子力潜水艦がゴジラに撃沈されたことを知ると総理はすぐさま情報を全面開示し、米ソにそれを連絡し触発状態を回避する。

30年ぶりに、伊豆諸島の大黒島にゴジラが出現する。
火山活動により目覚めたらしい。1954年に山根博士が予言したようにゴジラは一体ではなかった。

ゴジラが日本を襲ったら自国の防衛もあり、アメリカとソ連が強硬に軍事衛星から核ミサイルで撃退すると総理に迫ってくる。
もしゴジラがそれで退治できても、東京は焦土と化す。
「米ソは要するに核実験をしたいのです。総理ご決断を。」
「核でゴジラが倒せるかどうかも分かりません。」
米ソに賛同する閣僚もいるが、多方は核は避けたいと願う。
総理は「あなたがたは、自国がゴジラに襲われたら、躊躇わず核攻撃に出ますか?」と米ソ首脳に尋ねる。
無論、「非核三原則」は絶対の立場であり、例外は許されない。
結局、核ミサイルによる攻撃は、中止される。

しかし、一捻りあり、ソ連は原爆ミサイルを日本に向けて発射してしまう。
誤発射であったが、飛んでもない事態となる。
直ぐにアメリカに要請し、迎撃ミサイルで成層圏内であったが、爆破に成功し一難去る。
(アメリカに投下される原爆を防いでもらうというのも皮肉だ)。
だが、ゴジラの方は解決していない。東京は火の海であり瓦礫の山である。

軍は極秘に開発していた国防兵器「スーパーX」を投入する。
飛行性能が高く、ゴジラと相対して戦うことができる軍唯一の空中要塞だ。
チタン合金とセラミック耐熱素材で製造されており、ゴジラの熱線にも耐えうる。
カドミウム弾を実装し、照明弾を発射して、ゴジラがその光を見て口を開けたところに、着弾させる。
その結果、何故かゴジラはビルに寄りかかり眠ってしまう。
しかし、追撃され成層圏内で爆発した核の電磁パルスと放射能雨や雷を浴びて、パッチリ目が覚める。
スーパーXも通常兵器で応戦するも、ゴジラには歯が立たず、ビルを倒され押しつぶされてしまう。

後の頼みはゴジラの帰巣本能に気づき、それを超音波により誘導する研究に成功した林田博士にかかってくる。
奥村 宏も終始協力し、三原山にゴジラを呼び寄せ、噴火させた火口に誘い込み、爆破によりマグマの中に落とす。


巨大な1mもあるフナムシも登場した。(以前は原寸大三葉虫であったが)。
人間の体液を吸い尽くす生物で、ヒトに飛びついてくる。
ゴジラに寄生しているらしい。
石坂浩二が警備員の脇役で一瞬出ていた。
武田鉄矢が浮浪者役で姿を見せた。

キャスト的に、田中健と宅麻伸が被ってしまい、役割と個性がいまひとつはっきりしなかった。
沢口靖子はまだ幼ささえ窺わせる風貌で、良いアクセントになっていたが、人物像が薄い印象であった。
夏木陽介の博士は、ゴジラをあるべきところに戻すため、いわば唯一コミュニケーションに近い接触を試みたと言えるか。
小林桂樹の総理大臣が、一番厚みのある存在に描かれていた。


都民を地下避難させよという総理の命令にも関わらず、なかなか避難が進まない状態は分かるが、余りにも其の辺の政府による危機管理と避難誘導の実態が弱すぎる。
ゴジラが既にいるとわかっているのにすぐ近くを新幹線を走らせたり、あり得ないシーンであろう。
まさか、ゴジラ見学路線でもなかろうに。
また、ゴジラが一時眠りこけた時に、わざわざゴジラの周辺に群衆が詰めかけて(逃げ遅れなのか?)いたが、これでは単に踏み潰されに寄って行っただけである。
かなりリアルに進められる部分とまるで意味不明なところが交錯していた。

全体としてみると、30年前の「ゴジラ」の完成度にはとても及ばないものであった。
だが、ゴジラだけを見ると、かのゴジラの風格と威厳はしっかり備えていた。





よく掴めなかったために、気にせず最後まで見終わってしまったが、渡り鳥の鳴き声から音の分析を経て、ゴジラを超音波誘導したとしたというなら、これは腑に落ちない。
博士は磁性体の話をその前でしていたはず。
であれば、その行動は地磁気によるもので、鳥もそれに反応してコース選定をおこなっているに過ぎない。
鳥と同様に帰巣本能を持つのか、ということであれば、鳥の声に注目しても、、、
鳥に引かれて戻ってゆくようなシーンが確かにあったが、どうもそこの場面の検証が科学的になされていないと思われる。
博士の思いつきでやってしまっていたのなら、極めて危険な賭けであった。

どうも博士は平田昭彦でないと説得力に乏しい。

沢口靖子はやはり出すべきではなかった。
ここでは、内閣が一番の充実を見せていた。





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