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ゴジラ

GODZILLA.jpg

1954年
本多猪四郎監督
円谷英二特撮
伊福部昭音楽

宝田明、、、尾形(恵美子の恋人)
河内桃子、、、山根恵美子
平田昭彦、、、芹沢博士
志村喬、、、山根博士(古生物学)恵美子の父

デジタルリマスターされており、かなり綺麗な白黒画像であり、威厳を覚えるシーンが幾つもある。
かなり昔にTVで見ていたはずだが、全く覚えていなかった。


人類に対する自然界の逆襲として描かれており、「ビキニ環礁の核実験」批判でもあり、人間の核使用によって生まれた生物をまた人間のために葬るという人間中心主義批判の映画である事は言うに及ばず、最も重いのは強力な破壊兵器を為政者に絶対渡してはならないというメッセージである。勿論、原水爆のような規模のものは最初から国家主導で構築されるほかは、なかったのだが、この映画のような発明であれば、それを権力に如何なる場合でも譲渡しないことも可能であろう。
ここでは、その武器を作った博士がゴジラとともに自らの命を絶ち、その兵器開発の秘密も葬り去る。
崇高な映画であった。
伊福部昭の音楽が全編に渡り素晴らしい。この音楽と効果音、演出がこの映画の水準を支えている。

この一作目は間違いなく不屈の名作であるが、、、。
これ以降、続々とゴジラシリーズは作られるが、次第にエンターテイメント化し、ゴジラが人類の味方にまで堕落し、フレンドリーでときに剽軽な目も当てられない存在となる。
(売らんかなの興業成績目当ての陳腐な日和見主義が裏目に出て、確かワースト記録も出したはず)。
その為、軌道修正として、2作目以降を全て亡きものとして、真にこの一作目を引き継ぐ「ゴジラ」が1984年に制作された。
つまりその間の「とっとこハム太郎」とかと一緒に、同レベルとしてファミリー向けに上映されていたものはゴジラ史上チャラとなった。
めでたいことである。

今度は元路線から再出発するかに見えて、、、単にメカ開発や、超能力少女が絡んだり、女性リーダーが妙にクローズアップされて、前と同じようにVS何とかに安易にシリーズ化してゆく。
最初の世界観などもはやなく、基本対戦ゲームを楽しむような感覚であり、畏怖の念や苦悩・葛藤などはどこにもない。
また主役級のキャストの質が著しく低くなる。(反面脇役が豪華キャストだったりする、、、)。
そして1998年ハリウッドGodzillaで完全に地に落ちる。もうズタズタの再起不能レベルであった。
アメリカのゴジラファンもそれを見て「恥ずかしいよ!」と嘆いていたものだ。
(反対に平成ガメラの質は高水準を保つ)。

しかし、ギャレス・エドワーズ監督の2014年Godzillaで見事、復活する。
この映画は、ゴジラの威厳(異物感)を取り戻す傑作であった。
何より、1998年ハリウッドゴジラに微塵もなかった風格があり格調高い作品である。
「シンゴジラ」は、まだ観てないが、数年後にでも暇があれば観てみたい。


ミニチュア模型はひと目でわかるものであった。
ドンドンという足音がするが、ゴジラはまだ上陸前だったりする。
普通ならそれで興醒めしたりするものであるが、この作品はそれを許さない。

トリロバイト(三葉虫)と残留放射能、山根博士自らが撮影したゴジラの頭部からこの怪獣の実像を推察するシーンは、なかなか尺もあり説得力があった。
またこの山根博士が水爆にも耐えるゴジラの生命力を研究したい、死なせたくないという葛藤もよく分かる心情であった。
更に、オキシジェン・デストロイヤーを発明した芹沢博士の孤独と苦悩。
しかし、ゴジラによる東京破壊の実情は、核投下後の広島・長崎さながらである。
野戦病院のような救護所で怪我人たちの世話をする恵美子。
この破壊をなんとしても止めたいという尾形をはじめ多くの都民の願い。
すでに芹沢の強大な威力をもつ生物化学兵器を知っていながら口外できない恵美子のとる選択。
それぞれの人間の心的流れがずっしり描かれており、音楽が要所を押さえている。
(キャストがとてもよい)。
最後の芹沢博士の自己犠牲を前提とした決断。
それを決意させる少女たちの「平和への祈り」の合唱。
無駄や誤魔化しのようなシーンはどこにもない。

ゴジラが白熱線でグニャット捻じ曲げる送電線の鉄塔は、素晴らしくリアルで美しかった。
放射能の熱線を発する前に光る背びれは、これぞまさしくゴジラである。
ゴジラの圧倒的な勇姿がもっとも観られる作品であった。



ここで短かくも、かなり印象的なシーンに、菅井きん演じる女性議員の強烈な国会でのリベラルな姿勢がある。
ゴジラの存在を国民及び関係諸国に外交上も問題が生じるためとりあえず隠しましょう、という与党(大臣か総理か?)議員の発言に対し猛烈に反発する。彼女の発言で相手は大いにたじろぐ。「情報は全て公開しろ!」彼女の服装も、蓮舫議員も着ないほど派手である。これくらい存在感を打ち出し、言うところでは言わないと押し切られてしまう。
若き菅井きんのパワーに驚いた。(最初、若すぎて誰だか判らなかった(笑)。

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