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スターシップ・トゥルーパーズ3

Marauder001.jpg

Starship Troopers 3 Marauder
2008年
アメリカ
エド・ニューマイヤー監督・脚本(一作目も2も脚本)
ポール・バーホーベン製作総指揮(一作目の監督)

1~3まで脚本家が一緒だったことに気づく。
監督によって映画は質的に変わるということだ。
本が映像化されることの本質的な変貌は、基本であるが。
ロバート・A・ハインラインの原作がどうであろうが、ポール・バーホーベンのコンセプトの方向性で突き進むのみであった。
本作は1を受け継いでいる。更に信仰の問題にも触れてくる。

またしても群れをなして襲いかかるバグと歩兵たちの大激戦である。
~らしさが戻った、、、。

キャスパー・ヴァン・ディーン、、、ジョニー・リコ大佐(最初の作品の主人公)
ジョリーン・ブラロック、、、ローラ・ベック艦長
ボリス・コジョー、、、ディックス・ハウザー将軍(かつてのリコの親友)
スティーブン・ホーガン、、、アノーキ総司令官(歌手でもあり「It's A Good Day To Die」を大ヒットさせる)
マーネット・パターソン、、、ホリー・リトル(信心深い二等兵)


ハイライン原作でも出ている、パワード・スーツが7体登場することで、今回はちょっとワクワクものである。
「マローダ」というガンダムの廉価版みたいなやつだ。
登場シーンが宗教がかっていて、神聖な?感じを狙っているが、そこはいまいち。
信心深い女性二等兵ホリーが神に祈っている時にその頭に天使の輪か後光のごとく輝くマローダ隊が降り立ってくる。
これを見た強情な無神論者のローラ・ベック艦長はホリーとともに祈りを捧げ、後にキリスト教に帰依することになった。
極限状況における信仰を得る契機の一例としてあるのかもしれないが、、、。

そのパワード・スーツ、神経系統に直結するというシステムらしいが、実際は手動で武器操作していた。
恐らく2系統の操縦方式らしい。(細かいことは不明)。
スーツに乗るときは裸で乗るのだが、リコがそれを降りるとき軍服を着ていた。
あそこはイエスキリスト風に布でも巻いて降りたほうが演出的にもよかったかも。
(さすがに外で降りるのに、裸では降りられないとは言え、どこで着たのか不明)。

戦いは長引き泥沼状態が続くなか、新種のバグが次々に現れる。
尻尾から破壊光線を発するスコーピオンズや自爆爆弾の神風バグなど、、、ご時世を省みても笑うに笑えぬ。
この戦況に過激派(反体制派)ならずとも人々は厭戦的になってくる。
すると軍事政府は締めつけを強化し、反体制の運動家を次々と公開処刑し始める。
また武器に関しては、お粗末な歩兵隊の銃火器に加え、惑星破壊爆弾”Q-bomb”を製造し広報発表する。
中間はないのかい!?非常に極端な武器開発製造方針である。
ワープの技術もあるのに、何で通常の戦いが塹壕からの銃を抱えて肉弾戦なのかは謎であった。
しかし今回、ついに満を持してパワード・スーツがお目見えしたというわけだ。
これは、めでたい事である。
(何故か綾野剛の7億円CMを思い出して仕方なかった)。

この乗組員も男女各3人にチーフのリコ大佐と7人の布陣で、気づいたのはこれまでの戦場での戦いもほぼ半々の男女比である。
男女同権と言うか、何にしてもジェンダーフリーが軍部には行き渡っているらしい。

それより気になったのは、他(バグの星など)の惑星に降り立ち戦うのだが、どの星も地球と同じ空気組成と気圧・重力、気温、気象状況にあるように見える。これは1でも2でもそうであった。
その場所の環境条件が同じでも、進化している生物が違うことは充分有り得る。(彗星などの影響もあり)。
しかしそれ以前に、こんなに地球に酷似した環境を持つ星が幾つもあるとは考えられない。
(地球の特殊性から考えても、わたしは、ない!と思う)。
惑星OM-1アラクニド隔離地区、、、などとと言っても、、、これは地球だ。

この映画、宇宙の何処に行っても第一次大戦中の地球上である。

ストーリーは何とも言えないアクの強さが更に滲み出してくる。
悪意は1同様健在だが、更に悪乗りしている。
アノーキ総司令官が戦意高揚のために歌「今日は死に日和」を出し、曲・ビデオだけでなくグッズ関係も大量に売り出す。
確かに軍の広報活動は1から随分あっけらかんと派手に行っては来ているが。
英雄、忠誠心、犠牲的精神、、、
プロパガンダは更にグロテスクに、勧誘もチープに誘惑的に分かり易く。
「勇気」「名誉」「入隊し責務を果たせ。」「入隊すれば将来安泰。」
日本でも近い将来、経済的徴兵制が実質進んで、こんな感じの軍隊で組織される可能性はないとはいえない。


ジョニー・リコ率いる惑星ロク・サン防衛軍にアノーキ総司令官が突然乗り込んでくる。
申し合わせたかのごとく、いつもより多いバグがフェンスに押し寄せる。
ブレイン・バグに長時間接触したため完全に洗脳されてしまったアノーキ総司令官はバグの頭脳「バヒモコイタル」に忠誠を誓い、惑星ロク・サンを生贄に差し出したのだ。アノーキがフェンスのバリアの電源を切った結果、リコ率いる惑星ロク・サンは壊滅する。
リコはその責任を問われ、処刑されることとなるが、ディックスに新たな任務、聖域の場所を知るローラの救出を命じられる。
「皆それぞれの方法で神を探している。」とバグ教に身を捧げたアノーキ総司令官。
バグは宗教(信仰)を利用してきた。
(信仰の、批判意識を捨て何も考えずその対象に従う麻薬的な面である)。
2よりも成り行きに説得力はある。

「聖域」というのも出てくる。ここで、パワードスーツ”Marauder”が製造されたという。
ちょっと宗教とも絡めてみたか。
ここが敵に知れたら、もう地球連邦は終わりだそうだ。
そういう場所は、現在もあるのかも知れない。
物理的になくとも個々の幻想レベルでは、存在する。それが実存における「自由」であり「尊厳」だ。
(その領域に触れるのが厄介なことに宗教である)。

最後は、バグの惑星が破壊され大爆発を起こしているのをお祝い花火のように背景にしてローラとディックスのラブシーンである。
「結婚式は教会でね。」とあれほど宗教を毛嫌いしていたローラ。アメリカ人は特に極端である。
また威勢の良い連邦ニュースで、総司令官アノーキはわれわれに歌を残した英雄として報じられる。
「総司令官の追悼アルバムを買おう」
ホリーは、軍に信仰を容認させ、活き活きとした幹部になっていた。連邦軍が信仰心を上手く懐柔する方針を決めたようだ。
しかし平和運動は認めない。
反体制過激派は中心人物含め皆、めでたく公開絞首刑。

マローダ計画の英雄リコの「では、戦場でまた会おう!」
戦争は終わらない事を示唆して連邦軍放送は閉じる。

Starship Troopers 3 Marauder


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