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GOMA28

Author:GOMA28
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「観察」を観て

moo15.jpg
緒川たまきさんの「観察」DVDを久しぶりに観ました。前半、後半をそれぞれ男性側から、緒川さん側からの視点で形式上分けて構成されています。時間を手繰り寄せて最後にブーツストラップする手法は、「ラブレター」(岩井俊二)にも似た感じはしました。

内容において、あのような「関係性」はむしろよくあるモノだと思います。いえ、ほとんどそうだと思います。ただあのような「関係」はちょっと難しい。幾分非現実的で、だから映画になる。特殊であることで成立する。特にあのDMの手法はすごいですね。妙にそこだけが生々しく具体的で、現実に真似するヒトが出たらちょっと怖いと感じました。

あの男性にとって「緒川たまきさん」を見るということは、「月」を見るようなものでしょうね。月は絶対に触れたり、所有できない。それくらい抽象的なものです。でも(だから)現実にあって、どうしても月ー抽象が必要になることが不可避的にあります(起こります)。そんなときあるヒトにとっては宗教でしょう。または芸術だったり。科学だったり。基本そこから文化が発生してきたのでしょうし。しかしあの男性は、他の何かに昇華せず、[観察]することは止められなかった。二次的な行為ではなく、「緒川さんの観察」そのものが目的であった。言うまでもなくその「観察」が他のヒトに理解・承認される分けはありません。もともと望遠鏡はヒトを見るものではなく月を見る道具ですから。

「観察」は他の日常のすべてのもの事、仕事や家庭や息子よりも本質であり還元不可能な事であり、生(性)に於ける絶対的な基盤であった。男性は孤独を深めます。そして見られる緒川さんも、普通の恵まれた生活を送りながらも、敏感に最初からそれを察知し、受け容れつつ次第にそれに支えられて生きてゆく。だから(映画にとって)「観察」は途切れさせてはならない、時間を生成する中心行為でありました。ですから、緒川さんの家のドアベルを鳴らせるのは、緒川さんの生前ではなく亡くなったあとでしかありません。

判ります。とてもよく実感できます。が、ラブレターの時のような感動はなかった。よく判るが泣けない。男性が最後に彼女から送られてきた日記(すべてを知っていた)に泣きすぎていたからか。もう少し淡々としていたらどうだったか?役者に文句をつける気は毛頭ないのですが、緒川たまきさんとその幼年時の子役は、全くはまっていたのですが、他の役者の方々が何か今ひとつ納まりきらず適役ではなかった気がします。役者そのものがどうではなく。男性の妻になった人はとても良い味を出していましたが。

緒川さんが娘の彼氏に撮られた、遺影となってしまった写真の背景のアパートの光る窓へと、すべての時間がストラップされてゆく映画の構造はよかったと思います。
でも何だか、物足りないものを感じるのは私だけでしょうか?

望遠鏡をも少し上に向けると「月」なんですが。緒川さんは月に似てますね、、、。



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