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大巨獣ガッパ

gappa.jpg

1967年
日活
野口晴康監督

川地民夫、、、黒崎(生物学者)
山本陽子、、、小柳(カメラマン)
和田浩治、、、町田(記者)
藤竜也、、、ジョージ
町田政則、、サキ(島の少年)

主題曲
美樹克彦


まず、山本陽子が新鮮であった。今の女優で言えば、木村文乃か?
清楚で凛としていて可愛らしい。ギャルっぽさがないところが良い。(当時まだギャルは出現していなかった)。
日活は大変な経営難が続き、各社怪獣もので盛り返していた矢先でもあり、うちでも1つということで作ったらしい。
キャストには金が掛かっているようにも思えるが、何程力を入れて作られたのかは疑問。

ガッパということから、カッパから発想を得ているはずであるが、この時期既に、ゴリラやワニや恐竜(翼竜)や亀、海老、蛸、龍などは使われており、残るはカッパかつちのこくらいのものではなかったか?
つちのこでは、モスラの幼虫くらいやりにくさが出てくる。残るはカッパとなるだろう。
ガッパもゴジラみたいに口から熱線を吐く。やはり強力な武器は欲しい。
口から何かを吐くというのが1番考えやすい定番である。
目から出すのもいたがそれは、熱線ではない。目から熱線出すのは厳しい。

この映画まず初っ端から主題曲で、度肝を抜かれる。
美樹克彦という歌手はテレビで見た覚えがうっすらとある。
ヘルメットを振り回しながら歌っていた記憶が僅かにあるのだが、、、。
多分その人だと思う。
極度に薄っぺらいグループサウンズ調のサウンドで、小節を回したナンセンスな歌詞が演歌調に歌われ、独特のノスタルジーに引き込まれる。この映画にも出てくるが、夕日が似合う曲である。
以下歌詞である、、、。

火を吹く島か 空飛ぶ岩か
宇宙の神秘 怪獣ガッパ
南の海の遥かに浮かぶ 幾万年も住んでるという
一度怒れば天地も裂ける 嵐のようなその叫び声
宇宙の神秘 怪獣ガッパ
ガッパ ガッパ ガッパアアアア~

以上。
最後のガッパアアアア~が凄い。
水曜日のカンパネラみたいな捻りはない。
が、妙に抜けている。


そういえば、わたしの小学校の友達にガッパというのがいたことを今思い出した。
映画を見てあいつに似ているということでつけられたはずだ。
嬉しいのか哀しいのか微妙なところだったろう。
女子なら間違いなく哀しいだろうが。


子ガッパが拐われ、両親ガッパが東京まで我が子を連れ戻しにやってくる。当然だろう。
わたしがガッパでも、取り戻しに来て、ついでに東京を壊滅して帰るはずだ。
ガッパは平和主義者なので進んで破壊活動は行わなず大人しく3人で仲睦まじく帰ってゆく。
そこがモスラに似ていた。


撮影と美術、演出も含め、かなり大雑把な作りである。
細かいことや丁寧な作業は予算も無いし、まあいいか、というノリであろう。
丁寧に作った素人っぽさというより、この辺でよかろうという結果が目立ちすぎる、、、。
火山の噴火やシーン全体の光の当て方とか、、、あからさまに絵と分かる島の山とか。
日本人そのものの南洋のヒトとそのおざなりな踊り。外国人は使えなかったのか、、、。トーテンポールや石像も手抜き過ぎ。
イースター島の石像と一緒だ、と言われても全然違うし。
俳優が力技で納得させようとしても、そりゃ無理がある。
ガッパがミサイルや砲弾の攻撃をどう受けているのか判然としないし、全く効かないのかダメージを受けているのかも分からない。
これが、ゴジラやガメラの映画との大きな違いだ。

あげればキリがないが、博士の研究機材など多少の手間をかければもう少しそれらしくなろうに、というところがどれも残念である。
特に船の中のものなど、小学校の理科の実験の方が充実しているではないか。
それから大学教授や研究者に「東都大学」という大学が多い事に気づく。(どうでも良いが、、、)。


週刊誌プレイメイト社の記者と生物研究の科学者がチームで、社長(スポンサー)の命令で南太平洋を探検していた。
雑誌社なのに大規模テーマパークを作るというのだ。何かの取材ではない。
渡航中に、何だか物凄い噴火をしている島を見つけ、彼らは上陸する。
そのキャサリン諸島のオベリスク島で、ガッパの卵の孵化を目撃し、生まれたばかりの子供を島民が止めるのも聞かず持ち帰る。
スクープであり、貴重な研究対象でもあり、ビジネスチャンスである。
(この辺はモスラの小美人連れ去りと同様のパタンである)。
プレイメイト社は雑誌がバカ売れし、子ガッパを見世物に更に金儲けを企む。
子ガッパは、親ガッパに居所を知らせる能力を持っており、それを察知した両親は水中から空を飛んで相模湾に現れる。
ガッパ夫妻は、子ガッパを探しながら温泉町を潰してゆく。
何とも言えぬ反応のぬるい自衛隊とガッパの攻防戦が行われ、結局子ガッパを親に返して事態を静めようということになる。
サキという島からやってきた子供と、小柳が強くそれを推す。(子ガッパはこの2人にだけこころを許していた)。
羽田空港で、子ガッパを親ガッパに返すシーンは間がよく、情景が上手く描かれていた。
このシーンは、覚えていた。以前(リアルタイムではないがTVで)見ていたことを思い出した。


わたしは山本陽子については出演作も含めほとんど知らないが、彼女の魅力が振りまかれているのがファンにはたまらない映画であろう。昭和の良いところがここに最も出ていると言える。もっと、彼女と子ガッパとのシーンなど多く入れてもよいはず。(その交流が更に彼女の魅力を引き出すと思われるが、何だか「怪獣ブースカ」を想わせるものにもなりかねない)。
しかしそれ以外の怪獣映画としての部分(つまりほとんど)は、結構厳しいものだ。
怪獣映画には、もっと細部への拘りが欲しい。
特撮は甘いものではない。
音楽や音響はとても大切な要素であるが、主題歌とか、、、特に必要ないのではないか。
ガメラのようにシリーズものとしてやるのでなければ。
妙に印象に残りすぎた。





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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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