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ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS

mosura.jpg

2003年
手塚昌明監督

小泉博が1961年作「モスラ」からのつながり(内容的にも)で小美人やモスラと40年以上を経ての再会を果たす。
相変わらず、かつてのモスラであり、小美人であったが、小泉博の変わりぶりがその年月を雄弁に語っている。
小美人はザ・ピーナツから次の世代、長澤まさみと山下リオのお姉さんになっていた。
(長澤まさみほどのビッグネームが学芸会的小美人を真面目にやってるところが微笑ましいというか、、、)。
「カイジュウ」映画の歴史と伝統をしみじみ感じる。
特にモスラが絡むと一際シブイ。

ゴジラ、ラドン、モスラは怪獣御三家と呼ばれてきた。(勿論東宝である。ガメラは大映)。
美術セットも健在であり、初っ端からその独特な雰囲気が楽しめる。
しかし、今回モスラを観てつくづく思ったのだが、蛾とその幼虫を怪獣として活かそうという荒唐無稽な発想、何処から出たのだろう。(これは文句でも何でもない。観ていてモスラに同調すると、どうにもむず痒いのだ)。
どう見ても、どう戦うのか、と思ってしまう。(さすがにリアルタイムで「モスラ」は見てないが、幼い頃からそう思っていた)。
余程、鱗粉に毒性があるとか、幼虫の吐く糸が強靭な拘束力があるなどないと、、、構造上、筋肉で戦うタイプではないのだし。
なんせ、相手はもっとも強い恐竜の10000倍は強いのだ。(それ以上か)。
しかも、こともあろうに口から50万度の凄まじい放射熱線を吐きまくる。(背びれを光らせて、、、これがシビレる魅力だ)。
しっぽや顎の破壊力も半端ではない。(恐竜にしては、腕の筋肉も異常に発達している)。
そんなとんでもない相手に、蛾やその幼虫が差しで立ち向かう、その絵的な無謀さ。
見ている方がどうすりゃいいのよ、と悩ましいのである。やはり、、、。

内骨格と外骨格が同レベルで戦うこと自体が、重力的に言って不可能である。
通常他の映画では、蜘蛛などの昆虫でも、多少大きくてもせいぜい30センチ位までで、大群で押し寄せたり、何かに紛れて不意に毒を注入して攻撃するなどが主流である。
でかくなったら自重で潰れる。でかい蟹も水中だからもっている。
メカゴジラも同様であり、ああいうものを作るなら、「スーパーX・Ⅱ」の発展型がもっとも効率がよいはず。
巨大な人体型で戦うなんて重力上まず無理な話であり、それを説得力持って示していたのが、「鉄人28号」である。
あの映画で鉄人は立っているだけで精一杯であった。パンチなど繰り出したが最後、ビルに倒れ込んで起き上がれなかったではないか、、、。「鉄人28号」あの映画は正しい。

更にキャストが、大変キツいものであった。
小美人の神秘性とまとまりは、長澤まさみと山下リオのお姉さんより遥かにザ・ピーナツの方が上である。
また、そのイメージが歌声とともに強く残っている、、、。
今回の小美人、よくても高校の可愛らしい文化祭発表を想わせるものだ。(思い起こすと長澤が照れながらやってたような気がする、、、思い過ごしか)。
その上、主人公やその相手の操縦士や吉岡美穂演じる女性飛行士など中心メンバーが余りに素人演技過ぎた。
周りをベテラン強面俳優が固めているが、如何せん主役級俳優が弱すぎる。
釈由美子もちょっと顔を出したくらいで物足りない。


と、何故かいらんことばかり書いてしまった、、、。通常このような白ける事は、怪獣ものに対し書かないのだが、、、。
初代ゴジラの骨で作られたメカゴジラ「機龍」にどうしても引かれて現れるゴジラ。
それに決着をつけるなら、もっとも理にかなったエンディングか、、、。
(あのゴジラをあの体勢で抱えて空を飛ぶのは、不可能であるが、それはよい)。
機龍を深い海溝に捨てるのが一番であるが、機龍が自らの意思でゴジラとともに飛んでゆくところが感動的ラストな訳である。
この映画、中心キャストがよければ、もう少ししっくりした運びとなったと思う。
やはり、かなり惜しい。

小泉博と中尾彬が良い味を出していた。
と言うより、この2人がいなかったら、どういう映画になるのか、、、。

最初の頃、浜辺に打ち上げられた巨大生物の死骸がカメーバというカメ怪獣であったが、妙にガメラに似ていた。
死因は首のあたりを鋭い爪の一撃で負った深手のためだという。
ちょっとガメラをあからさまにライバル視している気もした。
この時期、圧倒的に「ガメラ」の映画の出来が上であったのは、はっきりしている。
あの重厚さからすると、雲泥の差を感じざる負えない。

どうも、いつもの怪獣映画鑑賞の乗りではない、、、。
わたしは、基本的にゴジラ、ラドン、モスラのファンである事は、念の為に断っておきたい。
ついでに、長澤まさみも結構ファンである。


しかし、ハリウッドゴジラの方がゴジラらしかったと思う。
映画の出来は、間違いなく向こうの方が良い。

どうやら、今思うにこの日本的特撮は、もう終わったのかも知れない。
予算も切り詰められていることは、窺えるものであるが、「パシフィックリム」などを観てしまうと、どういう見方でも到底太刀打ちできない。
あらゆる面での、歴然としたレベルの差がある。

X・Ⅱ
*スーパーX・Ⅱ


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Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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