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マイ・ガール

Mygirl.jpg

”My Girl”
1991
アメリカ

ハワード・ジーフ監督

アンナ・クラムスキー、、、ヴェーダ(11歳の少女)
マコーレー・カルキン、、、トーマス(ヴェーダの同い年の親友)

わたしは特にこれといって子供や動物に思い入れがないため、幼い主人公たちが頑張って演技をしてるくらいで、感動することなどまずない。
誰だって、幼年期や少年期はそれ特有の悲しみと孤独を生きてきた。

彼女らが何か特別な生活を送った気はしないが、その普通さにしみじみ浸かることは、なかなか心地よかった。
多感と言えば、まさにそういった時期である。
この頃の物事の感度は、凄まじい。
そのために、孤独であったりもする。
もしその感度が衰えぬままであったなら、到底生きながらえてはいまい。

ヴェーダは母親をはじめ、身近に死を見ながら(葬儀屋の父と)育ってきた。
自分の死についてもかなり過敏に意識している。
そして自分が好意を寄せる(大切な)人が奪われることにも敏感だ。
当然、彼らはひとりひとり彼女から離れてゆく。
彼らは自らの道を歩んでゆくのだから。
それを受け止めながら人は成長してゆく。
トーマスが彼女の指輪を探しに行ったのは、自然なことだ。
自然は、いとも容易く命を奪う。その根源的な不条理とともに彼は彼女の忘れえぬ人となった。
彼女もポニーテールにTシャツから、髪を下ろしてワンピースに着替える。
彼女ははじめて自覚的な詩を書く。
これは、凄く正しい。


情景的に、自転車を二人で乗ってゆくところが良い。
子供にとって、自転車は欠かせないものだからだ。
歩いて行ける範囲なんてたかが知れてる。
スピード感も自転車でなければ味わえない。
そして二人で病院に行き、山に行き、蜂の巣を落とし、木に登り、池に飛び込み、、、
折角林の杜があるのなら、わたしなら秘密基地だったり、内緒でうちで飼えない動物飼ったり、特別なものの拾える秘密の場所があったり、自分だけの宝物の隠し場所もどこかにつくるのだが、、、。

この時期は、もう少し宇宙との交信めいた抽象性が生活にふんだんに盛り込まれていたと記憶している。
生活自体が普通にSF的で呪術的であった。
せめてトーマスの方に、もう少し彼独特な生活の厚みが見えてもよかったのでは、、、。
しかし、「死」と「別れ」については同年齢の誰よりも深く経験をしたヴェーダであったはず。
彼の分も濃密な生を生きて欲しいという気持ちは自然に沸く。

少しおしゃまな女の子と幼いながら彼女のナイトと成らんとする男の子を軸にしたよい話であった。
しかし、ちょっと葬儀屋のお父さんの後妻となる女性がいまひとつしっくりこなかった。
キャスト的に他に女優がいなかったのだろうか、、、。
お父さんもいまひとつ画面的にもわたし的にも馴染めなかった。

この作品において、ヴェーダとトーマスとその母、詩の先生はしっくりしていた。
わたしとしては、キャストをいじくりたかった。
それから、演出も良いと感じるところは少なくないのだが(ビンゴのシーンなど)、全体にちょっと物足りない。

しかし、良い映画かどうか聞かれでもしたなら、迷わず良い映画と応える。


”2”は、見たくない。
これで完結がよい。
(そもそも敢えて”2”を作る意味が分からない)。



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