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GOMA28

Author:GOMA28
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クラフトワーク礼賛~ニューオーダーの死

kraftwerk002.jpg

”Music Non Stop”(Kraftwerk)
この1曲の一撃はいまだに残る。
ただこの曲と同等の衝撃は”Blue Monday”(NewOrder)にも受けた。

凡百のハード(ヘビー)ロックなど何百束になっても、ひと振りのハエたたきで一瞬に皆ぺっちゃんこという強度である。
強烈な差異である。
次元が違う。
一分の迷いもない。
絶対的自信漲る隙のなさ。
特に”Music Non Stop”は、ヴィデオで観たい。
(”Blue Monday”もヴィデオがよい)。
人間性の欠片もない、昆虫ロボットが圧倒的確信のもと、音を紡ぎ出している様がありありと窺える。
異物性と崇高さが醸す威圧はあるが、とても爽快である。
クリング・クラング・スタジオに他者(デビッド・ボウイ以外)を入れないのはよく判る。
彼らが元の姿で演奏する場所だからだ。マスコミなど入れたら大変だ。
ボウイはもともと宇宙から降ってきた男だ。
外骨格など気にしまい。

ルーリードの「メタル・マシーン・ミュージック」はアメリカからの返歌 であった。
そう、ルーも親戚かも知れなかった。ボウイの親友だし。

「知性」と「テクノロジー」による音楽ーサウンドの完全勝利である。

今日、最初の大ヒットアルバム”Autobahn(1974)”を聴いてみた。
物凄く懐かしい音である。
それから”ManーMachine(1978)”も。
「人間解体」という邦題が傑作である。
明日は、折角棚からごっそり取り出してきたので、”RadioーActivity(1975)”を聴きたい。
そうだ、”The Mix(1991)”もあった、、、。
(このようなリミックスバージョンはNewOrderもよくやっていた)。

しかしkraftwerkのどれも、、、
以前聴いた時よりも、随分哀愁を感じる。
そう、何故か郷愁や哀愁をやたらと感じるのだ。
最初の衝撃が解けた後、メロディの遊星的哀愁が残った感じだ、、、。
それはそれで、良い。
破壊力がそれで減じる分けではない。

クラフトワークはもうミックス・リミックスを無限に繰り返し世界中の音楽の遺伝子となって定着してしまった。
ミトコンドリアみたいに。
今の音楽に必須の要素となって。

NewOrderも多くの死を孕みつつ確かなスタイルを残した。
そして少なくとも”GetReady”で完全解散すべきであった。
何故、むりやり復活しようとするのか?
復活は、”GetReady”一発でよかった。それで、もうおしまいにすべきだった。
もう充分であったし、終了とてっきり思っていたのが15年ぶりのインターバルだなんて洒落にもならない。
すでにNewOrderには、コンポーザーが不在だ。

”MusicComplete(2015)”というアルバム、、、であるが、、、
わたしは、”GetReady”で一度復帰してみたが、もう彼らは完全にやめたと勝手に踏ん切っていた。
何であえてまだやるのか、、、としか思えないものであった。
ここにはかつての彼らの色々なイデオム(エレクトロ的な面とギターバンド的な面)のいまひとつ煮え切らぬ旋律と、初期の少し?を感じた”Sub-Culture”的な安易な曲、それからバーナード・アルブレヒト(サムナー)のエレクトロニックのサウンドを覚える部分が交互に見え隠れする。
それらは、一番つまらない劣性遺伝子の発現のような、作品のブラッシュアップと共に消えてゆくべき要素であった。

あくまでもNewOrderは、”Blue Monday”の強度を保つバンドである。
そのサウンドは一言で言えば、ニーチェのツァラトゥストラ的なものである。
この破格(エレクトロとアシッドディスコの融合)の創造性こそが彼らである。
そのバリエーションの生成・反復が彼らであった。
ギターがメインでもよい。
ギターバンド的なサウンドは、”The Perfect Kiss”である。

ここには、彼らの”Regret”がない。
”Vanishing Point”がない。
”Ruined In A Day”がない。
かと言って、”World In Motion”もない。

その意味で、これらは単に半端な形骸である。

発想とアイデアの尽きた凡庸な曲だけがNewOrderの名で並んでいるではないか。
”GetReady”で終わっていれば、彼らの歴史を汚すこともなかったろうに、、、。
と思う。
もう完全なゾンビである。
前作でKraftwerkに送った曲があるという。Kraftyか。(craftyであれば狡い、悪賢いとなるのだが、、、皮肉なものだ)。
もう一儲けでもあるまいに、、、。脱退したピーター・フックとの間に金絡みの問題も起きてるらしい、、、。


何であっても死ぬタイミングが肝心である。
死にぞこなったら(しがみついたら)オシマイという何とも寂しい例だ。



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