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クラフトワーク

Kraftwerk001.jpg

Computer World (1981)とTour de France (2003)を最近なんとなくまた聴いている。

これ以前に彼らは誰も理解できないような、とんでもない音をすでに発表していた。

まずセンセーショナルであったのは、”レディオ・アクティビティ”。
そしてマニフェストとして強烈に響いたのは、”マン・マシーン”であった。
ちなみにMVで圧倒されたのが”ミュージック・ノンストップ!”
これまでの音を全て断絶し、何にも妥協しない、完全なオリジナルの音を作る凄まじい強度(差異)であった。
(タンジェリンドリームさえ、イギリス的イデオムに感化されているとして、彼らは認めなかった。であるからきっとイエスとかELPなんぞ論外であったはず)。
クラフトワークとは、結局クラフトワークでしかなかったことに、だいぶ後になって誰もが気づく。
唯一無二とは、彼らのための言葉であった。
(ライブがまさにそれ。)


この時期ドイツのエレクトロニク・ロック(何と呼ぶべきか、、、)、カン、グルグル、アモンデュール、ファウスト、、、たちは、既製のロックやポップは勿論、クラシック、既製の現代音楽から、あらん限り遠ざかって行った。
イギリスやフランス、イタリアのロック(ポップ)アーティストが適度なクラシックロジックをとりこんで、稚拙で脆弱な音をひょろひょろ出していた時期と重なると思うと、やはり音楽性以前の姿勢からしてまるで違う。
先のジャーマンロックアーティストから見ると、彼らは随分安易で不真面目に映ったはずだ。


”Computer World”
例えば、火星で独り作業に明け暮れるなんてことになったなら、こんな音楽が一番心身に良いはず。
適度な刺激と覚醒を呼ぶが、思考の邪魔にならずに、いつしか視界に溶け込んでいる。
聴いていていつまでも疲れない。

昔の音とは言え、圧倒的なオリジナリティを発し続けることに、改めて驚く。
その音はサンプルとして、その後の様々な音楽に溶け込み、すっかりわれわれの肌に馴染んでいる。
いや、肌というより神経に。
それでも、新鮮なのだ。
神秘ですらある。

ついうっかりするところだが、1981年といえば、まだマックも世に出ていない時期である。
アタリでキューベースが使えたか、、、いやまだだ。
こんな時代に、完璧なコンピュータミュージックが作られていた。
ただ、驚愕である。
ここから後のYMOが生まれ、電気グルーブなどの孫やひ孫たちが続々と輩出することになる。
所謂テクノ直系でなくとも、ほとんどのミュージシャンがその方法論を拝借したことは事実だ。
彼らの音はリミックスし続け拡散し、他の音楽に繋がってゆく。


”Tour de France”
ヒトと自転車。ヒトに最も密着し一体化したテクノロジー。
クラフトワークにうってつけの題材。
機械化したヒトの姿そのもの。
しかもそれは高速に加速する未来派の音である。
音楽=ヒト=機械
テクノ・ミュージックの極み。

彼らのクリング・クラング・スタジオから繰り出される音がそのままツール・ド・フランスに速度として流れ込む。
(クリング・クラング・スタジオに入ることを許されるのは極僅かな人のみであったらしい)。
心地よさばかりが染み渡ってくる。
心地よいが、調和と同義になる。
テクノというのは、まさにこれであった。
音楽としての円熟がこれまた凄い。
ここまで複雑な楽曲となるとは、思わなかった。

いずれにせよ孤高のクラフトワーク・ミュージックである、としか言い様がない。


これにディスコとハウス、ゴシックロマンが絡み合うことで、”Blue Monday”(NewOrder)が生まれる。


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