亀が来た

カメが昨日やって来た。
ヒト以外の動物と同居する事になったのは、本当に久しぶりで新鮮な気分だ。
4月に生まれたゼニガメ2匹である。
とっても小さく危なっかしい。
まだ、オスかメスかも分からない。
でも育てれば、30センチにはなるという。
それより、30年は生きるというのが何より助かる。
頻繁にお葬式はあげたくない。(熱帯魚の時はそうだった、、、)。
カメはわたしのちょっとした入れ知恵もあるが、娘たちのリクエストである。
わたしは子供の頃から大学を出る辺りまで、全部合わせると15匹くらいの猫と暮らしてきた。
だから動物といえば猫が思い浮かぶし、猫との思い出はたくさんある。
しかし、家庭の事情から今は猫は飼えない。(猫アレルギーのひとがいるのだ、、、)。
そもそも娘のある意味、情操教育も兼ねてのもので、彼女たちが基本的に面倒をみる設定だ。
犬、猫が相手では手に負えるはずがない。(世話が続けられるはずがないし、塾もあるので現実的にも無理)。
それで、金魚にするかカメにするかという話になったのだが、亀の方が長く付き合えそうな気がした。
そんなところが理由(笑。
わたしも猫との生活が続く中、亀やカエルやヒヨコ(お祭りで貰う)もいた時期がある。短期間であるが。
高校、大学時代には、父親が熱帯魚を飼って増やしていた為、それに付き合ってもいた。
しかし、魚とは余り親しくはならなかった。猫は熱帯魚には無関心で、外で鳥を獲って得意がっていたので、彼女との関係ではない。
単に水モノには余り深入りする気が起きなかっただけだ。
水槽の掃除が大変なうえ、酸素や温度、紫外線の管理も手は抜けない。
知らぬ間に、彼らは病気になり体調を崩し、ポッカリ浮かび死んでしまう。
それがどうにもキツイ。
勤めに就いてから長い間、動物とは全く縁のない生活を送ってきた事をカメを目にしてしみじみと感じる。
ただ殺伐とした生活とも言えないのは、植物に取り巻かれていたからか。
サボテン、多肉植物は、わたしにとって生物と鉱物の間に位置する存在であった。
鉱物収集の線と植物の接点である。
そこに動物の要素が入ってくると猫となった。
猫にはわたしを夢中にする全てがあった。
猫がだめだと、次はカメかも知れないと思う。
カメにも鉱物と多肉などがもつ魅力が備わっている。
今、カメたちを見ていてそう思う。
しかし当のゼニガメたちは家に来てから、ほとんど夕食を口にしなかった。
店にいた時と同じ水温で、同じ食べ物を同じ量、出してみたつもりなのだが。
環境(水槽?場所?)が変わったせいか、過敏になっているのが分かる。
水槽の亀島の下にふたりとも、こそこそ隠れてしまった。
娘たちも暫く顔を水槽にくっつけ、見詰めていたが、あまり動かないので飽きがきたようだ。
今日もほとんど餌を食べない。水温は温めてみた。それから紫外線か、、、
このグズついた天気で軒先に水槽を出してみても、紫外線が充分摂れるか心配なため、紫外線照射ライトを頼んだ。
明日、装着してみたい。
そうすれば、場所など気にせず、ずっと室内で過ごせる。
(水槽の出し入れはやはり毎日だと大変だ)。
水温の管理にヒーターも必要だな、、、。(これもすぐ注文だ)。
まずは環境づくりをしてしまおう。
安定したら娘たちにバトンタッチだ。
それがなかなか大変なことかも知れない、、、。
水の取替だけはしっかりやらせよう。