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同時性~シンクロ二シティ~について

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今でも時折思い出す物に、中学時代の班ノートがあります。
年取ると昔のことがよく頭をよぎるようになるといったものでは、ありません。
わたしは昔のことは、ほとんど忘れる質です。

この件は特に日常では気にかけずに意識に残らないことが多いが、潜在的によくありうる事象です。いえ事態か。
夏ですからお話します。世にも不思議な物語(笑)?

中学時代わたしは知る人ぞ知る「自動車博士」でした。
車に夢中でした。それとビートルズ!(今回はそれには触れません)
車のことは何でも、大抵のことは知っていました。少なくとも、その当時生産されている日本のみならず海外の車についてはその一部を見ただけでその車名は間違いなく答えられ、性能、ほぼ主要諸元に至るまで正確に言えました。その日本車が輸出先の国ではなんという名前で売られているかも全て知っていました。親に買ってもらっていた世界の画家全集もとりあえず見ていて、絵を見れば誰の絵かくらいはすぐ分かりましたが、少なくとも何倍も車に詳しかったのは事実です。なんという無駄な知識、とは希に内省的になった時に少しだけ脳裏をかすめることもありましたが、車が好きなんだから仕方がないです、好きなものは好き、気にしません。無論、部屋の壁も車のポスターで埋め尽くされていましたし、貼りきれないポスターをどこに貼るかが唯一の悩みでした。念を押すまでもなく、悩みは実質何もないお気楽少年でした。

そんな少年ですから、車のことを何かにかこつけて話したり、書いたりもしたいのです。特に共有できなくても。その頃、東洋工業・マツダが世界最高峰のロータリーエンジンを作っていました。(ロータリーエンジンは今どこいったんだ!?)そのことを、前の女子から順番で回ってきた班ノートに、班員の話題の流れなどにお構いなく、ロータリーエンジンの素晴らしさ、マツダの技術とそれを搭載したコスモやカペラ(馭者座のα星ではなく)のことなどを綿々と書き連ねたのです。さて、女子がその暴挙に怒ったのかと言えば、特にコメントなどありません。その時期は圧倒的に女子の方が精神年齢が高い時期であり、頭を撫でられておしまいです。班ノートの話題は、授業中落ち着かない男子をどう注意するかに必然的に何事もなく戻ってゆくのです。

今でもよく覚えている事件が起きたのは、次の日の朝のことです。わたしの後ろに座っている少し鼻につく生意気な少年が、何と私が昨日ノートに書いて班の女子が家に持ち帰っていた内容とほぼ寸分違わぬ事を滔々と述べているのです。確かに彼も車のことはよく知っている少年でしたが、そこまで詳しいという事実は意外でした。しかも全く同じテーマの話題を同じポイントをついて同様の言い回しで述べるなど。ただわたしは驚くというよりまず呆気にとられました。その不思議さに、です。そんなに誰もが話題にするような内容のものではなく、かなりマニアックな突っ込んだものです。偶然というレベルのものではありません。彼が私の書いた文章を読む機会は女子以外にまずありえませんし、次の男子に渡るのは少なくとも翌日の午後になります。わたしは特に驚愕とか不快とかいう感情はなく、そう感情的なものは不思議に込み上げては来ませんでした。そしてとても静かな気持ちで受け容れているのです。こういうことがあるんだ、という意識で。
その日の帰りの会の前に、例のノートが私の前の女子から彼に渡され、その驚愕すべき内容を彼は一気に読みました。その反応は、あいつ俺の言ったことそのまま真似して書いてやがる、でした。内容だけ見れば恐らく誰でもそう感じることでしょう。でも彼は肝心のことを見落としています。日付です。あまりに内容にびっくりし不快に感じ、それを見落としていました。それに気づけば、静かに不思議を感じる、共有することもできたでしょうに。

こんなことは、大学時代にもありました。わたしがお風呂の中でひとり、ある同学年の学生Aに対して思うことをぶつぶつ呟いていた事を、以前ここで紹介しましたSくんがそっくりそのまま翌日学生Aに対し喋っていたのです。別に前日電話でSくんにその話をした分けではありません。しかもかなり特異な、ある意味わたしの造語とも言える言い回しをそのまま喋っているのですから、やはり呆気にとられます。でも不思議にそういうものだと受け容れられるのでした。

そんな経験誰でも2、3度はあると思います。それをどう考えるかで重要度が異なり、忘却の彼方に消えてしまう場合もあるはずです。後にこれがカール・グスタフ・ユングとボルフガング・パウリの共同研究で出版された、「同時性」で取り上げられていることだと分かりました。パウリの唱える物理学の「排他律」と無意識の世界が絡み合うその研究書には目眩がしました。
その後、スティングでお馴染みのロックグループのポリスがアルバム「シンクロニシティー」を出しました。



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