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ズートピア

Zoo001.jpg

Zootopia
2016年アメリカ
バイロン・ハワード、リッチ・ムーア監督
「ベイマックス」に続くアニメーション映画

ジュディ・ホップス、、、うさぎ初の警察官
ニック・ワイルド、、、詐欺師のキツネ(後にキツネ初の警察官)
ボゴ署長、、、ズートピア警察署長
ドーン・ベルウェザー、、、副市長
ミスター・ビッグ、、、裏社会のボスネズミ
フラッシュ、、、免許センター職員のナマケモノ

娘と観に行った。
最近、しきりにペットを飼いたがっている。動物の可愛さや他者性を味わう映画では、全くないが、取り敢えずこれにした。
良く出来た爽やかなアニメーション映画であった。
動物たちの営む都市空間の広がりとディテール共に精緻に描かれていて、ディズニーも変わったなとつくづく思う。
高度というより擬人的動物社会における物語であるが、ジブリのような浮き上がったファンタジーではない。
アニメーションのため人格?が適確に形象表現出来るため、恐らく実写より雄弁で厚みのある人間ドラマになっていた。
幼いが理想を健気に追う者と傷を負って欺瞞のうちに日々をやり過ごす者とのバディ映画である。
警官ものである以上、スリルとアクションにサスペンスもしっかり組み込まれている。
うさぎの女の子とキツネとの迷いながらお互いに感化し合い、絆を深めてゆくドラマなので押し付けがましさはない。
動物であることを設定上、上手く活かしたストーリーにもなっている。

ズートピアという肉食動物と草食動物の共存して暮らす都市。
(野生を完全に去勢したということか、、、かなり無理のある前提のユートピアではある)。
そこには、ルーツに根ざす暗黙の差別や権力関係(陰謀)と欺瞞は生きている。
(これが生命の本質であろう)。
DNAレベルから食われる側の恐怖と敵意は存在しよう。
それが、この物語の根幹にもなっている。

都市システムは立派である。
枠組みは人間の社会システムにほぼ等しく、、、。
彼らの多様な生態に合わせ細やかな設備が完備され、居住区も住みよく区画されている。
サハラ・スクエア、ツンドラ・タウン、レインフォレスト、リトル・ローデンシア、サバンナ・セントラル、、、等々。
この光景が、箱庭か模型世界のように愉しい。

ジュディとニックの関係が出会いからとても繊細で豊かに描かれてゆく。
特に2人で協力して失踪者をまとめて救出した後の彼女の記者会見の対応で、関係が崩れ去るところは、実にうまかった。
往々にしてこんな時に、素直な無意識が悪意なく露呈するものだ。
謎めいた「夜の遠吠え」が伏線にずっと張られていたり、ニンジンボイスレコーダーペンが適所で使われたり、ミスター・ビッグの娘をたまたま助けて命を拾うなどのうまい話なども絡め、達者な筋運びで進展する。
彼女が警官を辞し、田舎の親元に戻り、偶然、「夜の遠吠え」の謎が解ける。
物事は確かに、こんな啓示のような出来事で大きく動くのかも知れない。
その勢いで彼女は警官としてもニックの相棒としても復活する。あとは、スピーディに予定調和へと向かう。
ドーン・ベルウェザー副市長の存在は、最後の捻りであり、なかなかのものだった。弱者の怖さである。
そして最終的にバイタリティと一途さの大切さか、、、(娘連れでも、あまり情操教育を気にしなくてもよいとは想うが(笑)


がんばれば、何にでもなれるかどうか、、、これは、オリンピック選手などを見ても感慨深いテーマであるが。
「ウサギは警察官にはなれない。」
キツネは嫌われ者という固定イメージ
などを払拭する努力は当然必要だ。

しかし何かになり得たかどうかは、自意識の問題であろう。
他者が認める面はあるが。
現実は不透明であり、基準も無い。


上戸彩のジュディの吹き替えはピッタリだった。
娘達がどのように咀嚼したかは顔を見ても定かではないが、ナマケモノがやけに気に入った様子である。
(超スローモーなナマケモノを何でわざわざ事務員に起用するのかは謎である)。

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