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ザ・フライ2 二世誕生

fly2.jpg
お父さんに似ていないのだが、、、

THE FLY II
1988年アメリカ

クリス・ウェイラス監督

エリック・ストルツ 、、、マーチン(蝿男)
ダフネ・ズニーガ 、、、彼女

「ザ・フライ」の続編。
邦題では、ご丁寧に「二世誕生」と繋げる。
確かにこの方が分かり易い。

デヴィッド・クローネンバーグ監督でないことに、一抹の不安を感じたが、製作者は同じ人であった。
前作と比べても遜色ない蝿男の造形には充分な説得力があった。


前回のテレポテーション装置を発明した科学者の父と科学ジャーナリストの母との間に生まれた子供を巡る話。
(そう、母の意に反して産まされてしまうのだ。そして難産のため母は死亡)。
彼も父が獲得してしまった「蝿男」の遺伝を引き継いでいた。
父同様の過酷な運命に翻弄される息子の生き様がたっぷりと描かれてゆく。
また前回同様、どんな姿になっても彼を庇う女性が相手役で登場する。
今度は研究所の同僚である。

バートック研究所の社長が、彼の父の発明した転送装置と彼の標本的価値を自らのものとするために彼の庇護者となる。
彼は徹底した監視下で生まれた時から暮らし、取り巻く人間は皆、悪意に満ちていた。
彼の素性を知っているからである。彼を皆「社長のペット」と呼ぶ。酷い環境だ。
彼は成長が早く(5歳で大人になっていた)、頭脳も至って明晰である。
義理の父と信じていたバートック社長の要請で、亡き父の研究を精力的に進める。
また、社内に恋人もできる。
そして彼はついに生体における完全な転送に成功する。

しかしその頃、彼は体の異変にも気づく。
成熟した時点で蝿男に変態をはじめる自分の運命を知る。
同時に信じていたバートックの本心も知ってしまう。
彼は絶望に駆られ激怒する。
端末に特殊なパスワードを掛ける。
彼は、父のVTRを見て、転送によって体がレフレッシュすることを知り、これが遺伝子改良に有効に使えないかを探りはじめる。
彼は転送装置を利用して、他者との染色体(DNA)の交換により、遺伝子を変える方法を見出す。
染色体異常であれば、それを物理的に交換すれば正常な遺伝子が働くであろう、というものである。
(当時の一般的通念からすれば、それも説得力があったであろうか、、、)。
恋人を頼ってすがるも、彼女のために別れを決意する。

だが、完全体となったところで、結局研究所で所員たちとの大立ち回りという流れとなり、社長・恋人とはっきり対峙することになる。彼の全貌が明るみに出た、その時点でも彼女は彼に好意は抱いている。
彼はかなりの変態が進んだ時点で、「とても衰えて見えるわ」という彼女に、「いや、力が漲りとても充実した気分だ」と応えている。
確かに彼の父親もそういう気持ちを生前に吐露していた。
だとすれば、新しい世界に向けて文字通り羽を広げ超人として夜空に飛び立てば良かったのではないか!
しかし彼は社長を引きずって転送ポッドに入り込み、恋人にスイッチを押させる。
警備員などがなだれ込む寸前に、彼は染色体交換を完了し、普通の人間になって出てくる。
代わりに社長が何とも中途半端なクリーチャーとなって這い出てくる。
(最初、社長から出てきたために、失敗したのかと心配してしまった。実際ここは凄くハラハラさせた)。

やはり彼女がいなければ、とっくに夜空の彼方に消えていたように思われるのだが、彼女を残してゆく気にはなれなかったのだ。
つまり、身体は激変したのに、意識は変わらなかったということなのか、、、。
愛の力か!?それ以外に考えられない。(人間でいたいのではなく、愛情が勝ったのだ)。


この場合、染色体(物理要素)を変えれば、遺伝子(潜在する力)の発現―何らかの構造化に繋がるのは確かであるが、事前に結果については何ら予測もつかないはずだ。(エピジェネティク・ランドスケープ)
更に、身体の変化が意識を変えることは必然だ。(アルタード・ステイツ)
蝿男への変身により、その至高の高揚感と漲る力で意識の変性をみるのが自然だと思うが、、、
どうであろう?
それでも恋(人間的愛情)の方が強いか?
人間に留まるのもありであろうが、、、。
しかし出来れば、高笑いでもして(口・喉の構造上無理か?)彼女をほっぽらかして何処かに飛んでいった方が真っ当であった気がする。違うモノになったのだ。そこでまだ人間でいるというのは不自然ではないか、、、。

そうか、社長に復讐するためにも、入れ替わってやる必要があったか。
これは彼ならではの、宿命に対する復讐である。
いや、その宿命を利用し翻弄した者への復讐である。
それなら、解る?!

しかし愛情の方もやはり解る、、、。



「砂の器」
「僕達急行 A列車で行こう」
などの日本映画を見てみたが、つくづく参った。
とても書けない。
前者は音があまりに酷く、見ている間、拷問に等しいものであった。
二度と見ることはない。
後者は、ご都合主義にも程がある。
途中から呆れ果て、見る気にもならなかった。
ピエール瀧が出ているにも関わらず。

それで「ドグラマグラ」を見てみたのだが、、、何というか感覚的に見れない。
絵と演出が少し狙いすぎていて、既視感が強すぎる。
如何にもという感じで、昔その手の漫画をよく見てきたことが邪魔をしているのかも知れない。
所々で、ぴったりハマる部分もあるのだが、、、。

日本映画は、小津映画か溝口の「雨月物語」くらいのものでなければ、見る気になれなくなった。


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