カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

池のある公園

ike001.jpg

近くに3つの公園がある。
1つは女子美隣の噴水の幾つもある公園、もう1つは50mプールのあるスポーツ公園、もう1つは白鳥とでかい鯉と亀のいる図書館隣の交通公園。
今日は交通公園で、池の亀などをのんびり見て過ごした。
と言っても20分くらいのものである。
最近は全く来ていない、思い出深い公園である。
わたしが高校の頃は、ここに足繁くやってきたものだ。
道路脇にあるラーメン屋が目当ての一つであった。
見た目はこってりに見えてスッキリ味の飽きのこない旨いラーメンであった。
決して図書館目当てではない。
わたし自身が読みたい本は、この図書館より自宅の方が充実していた。
今とんと足が向かなくなったのは、ラーメン屋が途轍もなく酷いものに代わり、わざわざ行く意味が失せたからだ。
(代わってから一度食べに行き、激しい怒りを覚え残して帰ってきた)。

しかし、今日久しぶりに公園を訪れてみて、ここの池は捨てたもんじゃないと分かった。
池の水面の隅の方は、昔わたしが写真に撮った時と同様に桜の花弁がぶ厚く覆っていた。
その桜の絨毯に見紛う写真を表紙に”AQUA”という同人誌を作った事を思い出した。
2号までしか出さなかったが(笑。
今日もほとんど同様に想えるテクスチュアと重みである。
ピンクの多様に腐った色相の絨毯が、深い吐息のように揺れて見飽きない。

亀が緑の池でノンビリとゆっくり泳いでいる(としかみようのない)のを見て、こういうのもあったのか、と思った。
気づくのが遅かった気がする。
何故かわたしも亀に成れていたかも知れないと思った。

真昼間である。
周辺にいた数人の男女がそのやりとりからひとつのコミューンであることが感じ取れた。
おそらくいつもここらへんで、池を見て過ごしている人々なのだ。
「生き物に餌をやらないでください」の看板越しに、時折パン屑を投げていた。

大きめの亀と小柄の亀が何故か頭突きをする形で頭を突き合わせながら相対して泳ぐでもなく浮かんでいる。
ずっとそうしている。
はじめは大きいのが小さいのを虐めているのか、少なくともからかっているように思えた。
小さい方は明らかに大きいのより単位時間内の脚の漕ぎ数が多い。
最初は焦って防御に回っている感じがした。
しかし分からない。
自分にとって不都合な相手ならば体を翻して逃げれば良いのだ。
お互いにジョーズみたいに食いついたりしない種類である。
先程から近くで潜水を繰り返して遊んでいる亀もいる。
潜水して逃れられないこともなかろう。
案外、仲が良く遊びのひとつでやってるのか、求愛の行為なのかも知れない。
ここらは、亀の専門家でなければ分からないところか。
兎も角わたしには、分からない。

亀の考えも分からないし、コミューンの人たちの事も分からない。
ただ、後者の場合、言葉は分かる。
リーダー格がその他の人々に何やら話して聞かせる形でコミュニケーションがとられている。
最近の出来事、今朝の事など、何ということもない事が切れ切れに語られてゆく、、、。
おもむろに彼がみんなに食べ物を分けはじめる。今日のオヤツという形らしい。それもパンか。
皆喜んでいる。
別に先生と生徒とか管理者と参加者などではない。皆ほぼ同年齢の初老の人たちだ。
どこかのホームとかから散策で来たのではない。
そういう組織性ではない。
この池のベンチのところにいつものように集まって来た単独者たちの間に出来た繋がりなのだ。
それだけは、会話から察することができる。
この池の、ゆるーいコミューンという雰囲気。
そうこの池なのだ。この亀とどでかい鯉と白鳥のいる池。しだれ桜の花弁の舞う、、、。
わたしは、今彼らの外縁にいる。


立ち去る気もなく、それ以上入り込む気もない。

暫くそのまま亀を見るともなく眺め続ける。





関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Movie
PC