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クラウドアトラス

Cloud Atlas

Cloud Atlas
2012年アメリカ製作
ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー監督・脚本
これも原作はあるらしい。
(読む余裕はない)。


6つの時代の叙事詩を転生を軸に語り交錯させてゆく大作。
1849年、2144年、2321年の物語をウォシャウスキー姉弟が監督。
1936年、1973年、2012年の物語をトム・ティクヴァが監督している。
ウォシャウスキーは「マトリックス」を手がけた監督。

キャストもひとりで何役も演じ分ける、大変な映画だ。
ここまでやるのは滅多にないはず。
かなりの長編作品でもある。(3時間くらい観た)。

トム・ハンクス
ハル・ベリー
ペ・ドゥナ
ジム・ブロードベント
ジム・スタージェス
ベン・ウィショー
ヒュー・グラント

それぞれ、いろいろな役、、、。
ひとり何役やっているのか、掴みきれなかった、、、が、調べてみようという気はない。
だが、2回観てみたい映画ではある。

トム・ハンクスの芸達者、ハル・ベリーも素敵であったが、何よりペ・ドゥナの瑞々しさが光りに光った。
それから作曲家のベン・ウィショーの繊細で青臭い野心家の演技も際立っていた。
それぞれがアザという徴や既視感で時空を超えた繋がりを覚えている。(実はアザの件はいまひとつ分からなかった)。
本や原稿、ムーヴィーがまた登場人物を時代を超えて繋ぐ肝心なアイテムとなっているところも興味深い。

「死は新たな扉を開く」
まさにその意識に繋がっていくと言うべきか。
それぞれの時代のシーンが絶妙なタイミングで鮮やかに繋がれてゆく。
頻繁に目まぐるしく切り替わってゆく。
しかも時代ごとに映画そのものの形式を大きく変えている。
SFデストピア風、コメディータッチ、歴史冒険譚、ポリティカルアクション、文芸作品的なものと3監督がお手並み披露をしているかのごとく違う。
それを違和感なく繋いで展開してゆくことは、本当にかなりの技であるだろう。
様々な時間が畳み込まれてめくるめく結晶化してゆくようだ。
そこで聴かれる音楽も良い。
若き作曲家の完成させた「クラウドアトラス6重奏」もできていたなら全編聴いてみたい。
触りだけでも充分に魅力的であった。


しかし、役者に複数の役をやらせる必然性を感じるパタンとそうでないところは感じる。
明らかにその俳優がカルマにおいても容貌的にもやる意味を感じない役には、何とも言えない無理があり違和感を覚えた。
(特にペ・ドゥナの不法移民。ハル・ベリーのひどく怪しいDr、、、)。
折角の物語の流れを少しでも妨げるような不協和音は入れない方が良いと思われる。

「ネオソウル」の描き方はまるで「ブレードランナー」を彷彿させるが、その文明が一度壊滅すると、決まってここでの「ハワイ・ビッグ・アイランド」のような「マッドマックス」的光景に描かれる事になる。
どちらにしても多くの映画で既視感があるが、そう考えてみると、個々の6つの物語そのものに目新しさは、ほとんどないことに思い当たる。
この映画のこれ程の観応えとは何であるか。
やはり、輪廻転生的生死観、欲望とそれに対決する姿、愛情のかたちを深く中心軸に据えた叙事詩の構成が見事に成立しているところによるものであろう。

兎も角、構成・編集が素晴らしかった。


それから「クラウドアトラス6重奏」を聴きたい。
特異な空気感を持つペ・ドゥナの出る他の作品も観てみたい。





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