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はなしかわって

MEANWHILE.jpg

”MEANWHILE”
ハル・ハートリー監督
2011年アメリカ

まんまの邦題か。「一方、、、」という感じか?

D・J・メンデル、、、ジョセフ・フルトン(何でも屋)
こういう人はたまーにいる。大概、カッコ良い。田中泯みたいである。


二階堂美穂の日本語英語がとても親近感を抱かせてくれた。
お陰で、其の辺から映画に入り込めた。
いきなりそこからかい、という感じかも知れないが。
凄い発音で、われわれの中学校時代の英語の授業を思い浮かべてしまった。
ハル・ハートリー監督の元奥さんだそうである。
インパクトあった。と言うか目が覚めた。

インダストリアルな音楽が入りノイジーで深い空間性が開ければ、ビム・ベンダースな感じもした。
この主人公もその風貌といい個性から見ても、ビムの映画に出ていても可笑しくない。
何というか、明るく平面的で動きの線が交錯する映画作品である。
また、エピソードに数字がふられてゆくのが興味深い。
日記みたいである。

おせっかいな男がニューヨークの街を時折、車に轢かれそうになりながらも、ひたすら歩き回る。
特に、死ぬかも知れないと感じた人など、ほっとけない。
心配して声をかけるが、結局他者に対し踏み込める限界はある。
ただ、この男の場合、その空間的な接近がまったく嫌味ではない。
多くの人間と異なり他罰主義(日本の場合はこちらが多い)で近づく人間ではなく、本当に心配になって近づき、印象深く離れてゆくあまりいないタイプ。

いつも外部のこと、他人のことが気になりよく歩き回っている。
少なくとも物語の最中ほとんど歩き回っていた印象だ。
しきりに流行っていた、モナドか?
都会のモナド。
ある意味、単独者である。
組織で動くことはない。
だからモナドだ。

いつもせわしなく、いろいろなことをとても器用にこなしながらも金はない。
受け取らないからだ。
ドラマーがどうやら本業らしいが、夢を追い掛け大きな金策をしては、偶然の出遭いで人助けをしていて時間を割いている。
ドラムにさほど専念している様子も窺えなかった。
何かを極めるという自己修練型の人ではないのかも知れない。(練習に打ち込んでいる場面はないし)。

結局、人が自分に望むことをなんでも引受け、それで一日を過ごしている。
その為、何時しか街が自分に親和的になってきているのだ。
彼のその属性のお陰で、人やその他、いろいろなものが自ずと引き寄せられてくる。
結局、彼の手がけた大きなプロジェクトも相手から乗ってくるではないか。
交通が徐々に彼という特異点に集中し始める。
事故も当然発生するだろう。
実際、交通事故にも遭う。

何といっても最後である。
これ程、ラストシーンに締めくくりをキメてくる映画を見たことない。
もう、びっくりした。
ちょと、これって寓話なのだろうか?
最後にそんな事を思う。
最初に欄干で助けようとし、身投げのラジオ情報を聞いては、ずっと心配していた見知らぬ女性に抱かれているなんて。
伏線の絡みとかいうレベルではない。


ジョゼフは、人が良いのか?
ヒトは悪意や利用価値のもと他者に関わって来ることは多いが、無私または善意でということは少ない。
少なくとも支配欲求から来る者はとても多い。(本人が気づかずの場合もある)。
これは、実感からである。

何も求めない人や様々なラッキーな事柄が自然に、にじり寄ってくるのならジョゼフがそういう人だからであろう。
(様々な交通の交錯の関係上、リスクもつきものだが、面白い人生ではある)。


最後に、彼が「生きる」と例の彼女に心配されながら、強く宣言したところでは、こちらも元気づけられてしまった。
一日中家の中にいるわたしでは、とてもできない生き方だが。
さっぱりした気持ちの良い映画だ。


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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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