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1973年イギリス映画
キャロル・リード監督

ミア・ファロー、、、ベリンダ
マイケル・ジェイストン、、、チャールズ
トポル、、、クリストホルー

学生時代に一度、ヨガのワークショップに参加したときの、あの感覚が蘇った。
ふたりひと組になり、片方が目を閉じ(目隠しして)、片方が手を取り誘導する。
しかし言葉は交わさない。
特に、導かれる役になったとき、かなりドキドキする鮮烈な体験となった。
誇張でなく、初めて現実の生成を実感する瞬間を味わったものだ。
また、他者感覚である。
日常メガネで観る名付けられた特定の人格とではなく、未知のモノとのコンタクトなのだ。
目が空いていたら、コンテクストの切断は難しく、意識―時間がこれまでの関係(物語)を引き受けてしまうはず。

明るさ暗さしかない段差も障害物も分からぬ世界を歩く、、、。
しかも言葉もない身で歩む事の寄る辺ない不安と新鮮さ!
目を閉じ、言葉がないうえに、他者に手を引かれて歩くことがこれほど濃密な時間を産むものか、と目の覚めたものだ。

Follow Meと言われて後を無言でついてゆく体験も、間違いなくワクワクして堪らないはず。
きっと、上記の体験に近い感覚が味わえるものと想う。
徐々にだろうが、確実に心の底から、ニンマリして顔が綻び、満面の笑顔が花のように開いてくる、、、


彼チャールズが、彼女ベリンダを見るためだけのワークショップとなる。
但しここで、見るは、ほぼ目隠しの状態に近い。
人間的ではなく、あらゆる動物の中でもっとも権力構造のない無力な視線が交わされる。

こちらでは、目は大切な器官として機能するが、相手と触れ合うでもなく、ただ真似をするためのものである。
政治性(権力関係)は一切発揮しない。
眼差しには威力はなく、意味以前に留まり続ける。
10日ほど(笑。

この流れに滑り込んで、この映画面白くなった。
トボル演じるクリストホルーという私立探偵が俄然愉快なキャラクターだ。
ベリンダ、チャールズの関係を再生・活性化するピエロ―トリックスターである。
このワークショップの考案者である。
暇である。
やはりこのような暇な存在がいないと、すべての関係は、エントロピーの流れに沿って綻び緩み解体してやがては一様化して逝くのだろう。
宇宙とは、反生命の流れなのだ。
生命をもっとも力強くときめかせるのは恋愛だ。
その証拠に(根拠か)生命は単細胞の頃から恋愛はしていた。
交接という形で。(フランスの生物学者ジャン・ロスタンの説より)

それにしても、人間にとって階級やら社会的立場やら自由になる時間やら、、、恋愛は結構、気合がいるものだ。

暇なピエロが力を発動しなければ、ヒトは次々に干からびていってしまうだろう。
後半からの面白さはここに起因している。


そんな感じだ。



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