天国への階段

ベランダに出て、本を読み始めたら強風にとてもページを押さえきれなくなった。
対話を拒む無粋な風である。
春一番か、、、。
そこで、、、
うちで1番陽の入る暖かな明るい部屋で、ぼんやり過ごすことにした。
先日買ったプラモはまだ作っていない。
本体よりも高価なコントローラーも届いたので、そろそろ組み立てたいものだ。
昨日の続きでレッドツェッペリンの”Stairway to Heaven”を、、、。
よく聴いたものだから、聴きかえす必要はない。
が、念のため一度だけ久しぶりに聴いてみる。
そういえば、誰だっけ日本の女性歌手がカバーしてたな、、、本田美奈子?だったはず。
それも探して聴いてみよう、、、。
眩しいものすべてが黄金なのだと信じる女がいる
天国への階段を彼女は買おうとしている
店が閉まっていてもいつもの心得で
一言かければそれは手に入る
天国への階段を彼女は買いに来た
店の壁には貼紙が、、、でも確かめればなんということはない
言葉に隠されている意味を掴めばよいだけのはなし
小川のほとりの梢には一羽の鳥が
ひとの想いなどすべてあやういものだと嘲りつづける
わたしは迷う
わたしは彷徨う
何かの強い気配に西方を窺う
わたしの魂は身体を振りほどいて叫び声を上げる
わたしの思考は木々の間を煙の輪となりすり抜けてゆき
立ち竦んで見守る人々の声がさざめき響き渡る
不思議だ
不思議な気分だ
あの囁き、呪文を請えば
笛吹きたちがきっと悟りへと誘ってくれる
永く待ちわびた者たちのために新しい日が明け
笑いが森を木霊してゆくだろうと
生け垣がガサガサ騒がしくても気にしないで
五月祭の儀式の支度だと思ってほしい
過ぎし日に立ち戻るための道はふたつある
長い目で見れば今の道を変える時間は残されている
そして、、、それがわたしを惑わせる
あたまのなかにはハミングが絶えず鳴り響き
笛吹きたちが仲間にお入りなさいと誘惑する
親愛なるレディ
風の音が聴こえるか
そして知っているよね
あなたの傀儡たちが流し続ける噂を
曲がりくねった道を進みゆくにつれ
わたしの影法師は魂よりも高く伸び上がり
どうやってすべての沈黙が黄金になるのか
白い光を纏った彼女が明かそうとしている
ひたすら耳を傾けるのなら
その調べはついにわたしたちに同調し
わたしだけの調べとなる
そしてわたしたちがひとつに
ひとりひとりがすべてになり
決して揺らぐことのないひとつの岩へと変わる、、、
そんな天国への階段を彼女は買いに来た

*元歌詞は長いので省略。
麻薬と売人の話に絞って受け取り易い曲ではあるが、もっと普遍的な言語システムの関係を示唆していると思う。
カラヤン曰く、「完璧なアレンジである。あれ以外の編曲は考えられない。」
わたしも、他のカバー曲など、全く問題外だと思う。
(カバーの方がよかった曲は、希であるが)。
尚、この訳は、わたしのもうひとつのブログLowの大分以前のものを下敷きにした。
天国への階段 ~Led Zeppelin~
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