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痙攣~発作~逃走

yozora.jpg

憩いたいのだ。
最終的には。
結論として(笑。


身体が溢れ出す。
磁場から。
あらゆる記憶の場所から。
物陰という物陰から。
幼い頃、カッターでアルファベットと数字を引っ掻いた机の表面から。
そう、ほとんどは、極小な窪みから恐ろしい斥力で。
負のチカラで。
もはや内部の化学反応の種は減滅した。

何れにせよ、アリスが部屋の中で膨張し球形に近づき張り裂ける寸前までになっている。
ヒステリックな甲高い声とスローモーションな悪意たっぷりの低い声が絡み出す。
(わたしは、それが両親の声であるとすぐに直感するが、気づかぬふりをする。何に対してか?)
それは、いつ始まっていたのかは知りえないが、エンドレスに続くことはもう肌で分かっている。
部屋を宇宙大に埋め続けていた。それは。

器官のある身体であったなら、こんな有様にはならない。
何処も余りに白かった事に気づく。
鏡が、少なくとも鏡が何面もあったはずなのに。
しかしそれは些かも狼狽える理由にはならない。
物を映さない鏡は、妙にしっくりするのだ。
今は特に、この期に及んでと謂うべきか。

歪曲を幾重にも受け容れながら、それは総体として調和を目指してゆく。
(そうか、これを予定調和と呼ぶのか、、、というのは嘘だと知っている)。
ただ、こどもなら誰もが恐怖するように、その緊張は極限に達する。

これは、明らかに間違っている。
張り裂んばかりの怒りでそれがはっきりする。
その電気信号が器官の末梢まで突き抜ける。
シナプスやレセプターを光速で破壊しつつ進む伝達がある。
わたしはその時、違うわたしである権利をあえて放棄した。
即興的に放棄した。

コードを荒々しく創る事を選んだのかどうかなど、知る由もない。
元来、われわれの決断に理由などあった試しはない。
決断もほとんど意識もされてこなかったではないか。
それはそうだ。
われわれは、意識で動いてるのでは、ないのだし。


さて、外面上の動勢が見えないといって、何かが憩いに入った訳ではない。
恐怖は麻痺したが、まだ放出される否、吸い出されてゆくものは、とどまらない。

針の穴からも出てゆく。
痛みは、身体の痛みではない。
還元しようのない痛み。
魂の痛みという以外に言葉はない。

まだ、次の形-身体が見つからない。
それまでは、当分ヒリヒリし通しだろう。
生命が実質上裸なのだ。











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