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ALWAYS 三丁目の夕日'64

ALWAYS64.jpg

2012年
山崎 貴監督

キャストに、染谷将太(六子の後輩工員)と森山未來(六子の恋人・結婚相手)、地味ながら高畑淳子が叔母、米倉斉加年が父で加わる。森山未來って、良い役が多いなと改めて思った。
産婆が正司照枝であった。
相変わらずピエール瀧が意味不明。(ちょいともったいない)。
編集者の大森南朋と内科医の三浦友和が更に良い味を出す。
もたいまさこもいよいよ本領発揮だ。
須賀健太が、あの子供役からもう東大受験生である。
もっとも、鈴木モーターのせがれもあのワンパク子役から、加山雄三を目指す高校生ロッカー?だ。
やはり子供は成長が早い。
堀北真希は、これで女優としての評価を揺るがぬものとしたのでは?演じきった感がある。
吉岡秀隆、堤真一、そして薬師丸ひろ子のトリオについても、相変わらずのフルスロットルであった。

ここからこの監督、「寄生獣」へ、というのはちょっと飛躍を感じるが、VFX(絵)的には連続性を感じる。
しかも、染谷将太繋がりで(笑。
(ほとんど社長に頭を叩かれているばかりの冴えない役である)。
染谷はこの後、あの大活躍へとなだれ込む、、、(祝?。


この映画の舞台、東京オリンピックで皆が大はしゃぎである。
ちなみにわたしは、全く意識にない。
「東洋の魔女」など何度もオリンピック特組でVTRのかすれた映像を見たものだが、ジャイアント馬場が幾人かでスローモーションで動いているような印象しかない。

TV画面に接して、日の丸の旗を振って応援する人など果たしていたのだろうか?
劇画的誇張はこれまで通り目立つ。
が、イヤミは微塵もない。
もう2篇観てきて、これを観ると感慨無量である。
「メンインブラック」の1,2,3とも「スター・ウォーズ」とも訳が違う。

ずっと染みてゆくのだ。
浸透力が明らかに異なる。
ゆっくりとじわっと。それが、とても自然に。
全く揺さぶられるという感覚なしに。
それが珍しい体験でもあるのだ。

「リターナー」からこれは、随分な進展だ。
自由度が遥かに高まっている。
余計な拘り、がんじがらめの前衛(SF的な)意識を削ぎ落として、VFXで昭和をその人情を、かつての宗教画がそうであったかのように典範として差し出し描いた、かのようだ。
エル・グレコがそうしたように。
宗教画であるが故に得られる自由。
神と共にいることで得られる解放。
その結果の洗練された姿があの「絵画」であった。
それは、前衛絵画の様々な紋切り型の君臨、その亡霊ににっちもさっちも行かなくなった桎梏から無縁な場所にいる。
そして幾つもの誇張した物語や説明性を無化する異なる話を巧みに設える。

少し強引だろうか?フランシス・ベーコンが象形から形体を勝ち得る仕草にそれは、近い。
あらゆる桎梏を離れ、自由を獲得してゆく方法。
この通り、この映画は「洗練」を得ている。
他の決して多くはない傑作に見られる「洗練」を。
この「洗練」は、桎梏を極めて巧妙に回避し自由を獲得した「洗練」にあたる。


多分それが、、、。
この作品の何故か胡散臭くない感動を呼ぶところだ。



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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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