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ローマの休日 ~by all means, Roma

Roman Holiday

Roman Holiday
1953年
アメリカ
ウィリアム・ワイラー監督
ダルトン・トランボ脚本
(まだ赤狩りがあった時期だという)。


グレゴリー・ベック
”Well, life is not always what one likes, is it?”
オードリー・ヘプバーン
”No, it isn’t.”


いつまでも色褪せない思い出があれば、この先もやっていけるか、、、。

”by all means, Roma”

そんな燐きを失わないであろう一生の思い出ってあるのかな、、、
と思うと、本当に一瞬の瞬く間の光景であったりする。
幼稚園の頃の細切れの光景をやけに覚えていたりする。

こんなふうに1日分あれば充分かも。

アン女王は、イタリアに表敬訪問中であったが、過密スケジュールで発狂寸前であった。
寝たふりをして、城を飛び出す彼女。
しかし睡眠薬を打たれていた為、夜道に寝そべってしまったところを、新聞記者のジョー・ブラッドレーに発見・介護?される。
オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ベックとの出逢いである。
(凄い出逢いだ)。
ここから始まる、目の覚めるような白日夢の物語。

王女は決意を込めて美容院で思いっきり髪を短くし、ジョーとともにこれまで憧れていた、やりたくてもできない庶民の楽しみを僅かでも体験しようとする。
何処を歩いても物珍しく何にも興味を示すが、お金を持った経験がない為危なっかしい。
ジョーは、とくダネを手に入れ一儲けしたい気持ちと、見守らなければいられない保護者の気持ちが綯交ぜである。
無理やりまた偶然に出逢い、彼は王女に接触しなおす。
彼女の願いに従い一緒にフィアット、ベスパのスクーターを乗り回す。
彼女の運転で彼が後ろにつかまり、ローマ市内を乗り回すところは、愉快で爽快だ。
スカーフがこんなにスクーターに似合うことを世界中の人がこの時知った。

スペイン広場、パンテオン、コロッセオ、トレビの泉、真実の口、、、ローマの名所を恋人同士のように巡る。
アンは自分の素性を彼がすでに知っていることを分かっている。
彼もそのことに気づいている。
この際、彼が何者であるかは、あまり彼女は気にしていない。
誰であろうが、所詮どうにもならない立場なのだ。

真実の口のシーンでは、驚いた拍子に思わずアンというより、オードリーの素が飛び出るが、これがまた彼女の魅力を深める。
なにをやっても、爽やかで美しく健気である。(華々しいブレイクが予感される!)
街の人たちから、いいカップルだ幸せにな、などと言われ満更でもないふたり。
楽しく恍惚とした時が流れる。
夜のサンタンジェロ城前のテヴェレ川でのダンスパーティーでふたりは大暴れして、果ては水に飛び込み彼女を連れ戻そうとする追手を振り切る。
ずぶ濡れになって、ジョーのキッチンのないボロアパートへ一緒に帰ってくる。
せめて最後に彼女は手料理でも振る舞いたい思いにかられた。

ひとときの夢は終を告げる


「人生って、思うようにはいかないものだね。」
「ええ、そうね。」

そして、城へと、、、現実に帰るときだ。

彼は取材のため彼女を誘ったことを、送る車の中でひとこと謝りたかったのだろう。

”No, please. Nothing. ”
アンがそれをそっと止める。

切ない。

そして、誰もが独りで生きてゆかなければならない。


会見の日。最期に王女は、ジョーが記者であることに少し驚く。
しかし彼は心配いらないことを彼女に告げる。

”by all means, Roma”
公式の会見であろうとなんであろうと、彼女はこの一言だけは、彼にかえしておきたかった。


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COMMENT

No title

卒業旅行で
この映画を準えて
ローマめぐりをした日がありました・・・。

>いつまでも色褪せない思い出があれば、この先もやっていけるか、、、。

個人的には
人生
そんなものかな
なんて思っています。

日常に対して垂直に起立する
永遠なる瞬間が
生きる支えになるということは
確かに
あるのかと・・・。





ありがとうございます☆

物質から解き放たれても、残るものがあるとすれば、それしかないように思われます。
卒業旅行にローマってホントに素敵ですね。
絵になりますよね、、、。

思わずイメージしてしまいます。

うちの近くの公立高校の美術部も、3年生はイタリア夏季研修と名うって、ミケランジェロの研究などに出かけております。
帰ってきて、展覧会にシュールな成果を発表してます。
更に遠藤彰子氏が絵の講師としてわざわざ来てくれるそうです。
最近はどこも恵まれていますね。

また是非お越しくださいませ。
お待ちしております。

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GOMA28

Author:GOMA28
日々思うことを綴ってゆきます。
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ることもあります。
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