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雪だ!

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雪が降ると胸が騒ぐ。
わたしが、娘と同年齢の頃は、雪はよく降った。
自宅の庭に、かまくらを作り、そこにミカンと何故か牛乳を持って籠ったことがある。
中はとても明るく、カラッとしていて寒さはなかった。
勿論、牛乳の美味しかったこと、、、。

雪の思い出には常に眩しさがある。
一緒に登校していた友達と雪に覆われた路を歩いていると、不意に彼女が「この雪に寝転がりたいね」とそっと言った。
雪は一面に輝いて眩しかった。
光の粒たちがみな飛び跳ねている。
わたしたちは、無垢な笑顔を見合わせた。
澄んだ空気に気持ちが吸い込まれて、スッキリした風になる。
あたたかく、太陽も冬なのにやさしい。
おもわずわたしたちは、笑って小走りに走っていた、、、。

だれにも重力から解かれる一瞬はある。
他のことなど、どうでもよい。
その記憶だけは、どこまでも胸に秘めて逝きたい。
この白い、、、一面に白い、、、


雪かきシャベルの音があちこちから響いてくる。
あの、アスファルトを擦るシャリシャリ音だ。
雪国のヒトは、きっといつも大変だろう。
しかし、この程度の降雪で、何でわざわざ雪かきするのか。
せっかく、全てを隠蔽する真っ白い雪が降ったばかりなのに、、、。
運行見合わせの電車のニュースがどこからかしてくる。

きっと昨日までの悪夢を帳消しにしてくれる。
いっそわたしたちは、時間の乗り換えをしてもよかろうに。


働き者たちが、たちまち日常を掘り出してしまう。
彼らは止まった時間に窒息でもするというのか?

もう少しこのままにしておいてはもらえぬか?
遅かれ早かれ、花が散るように雪もかき消えてしまうのだ。
(日陰の雪はしぶといが)。


道から雪はどけられ、チェーンの金属音をかき鳴らして車が行き来し始めた。
いつもより、うるさい。特に重低音が。
そう、いつも思うが、静かな時はいっときだけなのである。
人の生のほとんどは、騒音まみれに違いない。
大切な音は、きっと大きな音に消し去られてきた。
そんな刹那を幾度思ったか。
虚空に彷徨う力ない視線では何も追えなかった。


雪がたまにしか降らないこんな所に住んで、なんで雪かきなどするのか?
それは何の身振りなのか?
何を人に見せ、何を共有しているつもりなのか?


もっと、雪を観たい。
ずっと、雪を観たいのだ。

このままで。


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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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