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ソルト

SALT.jpg

SALT

2010年アメリカ映画
フィリップ・ノイス監督。

アンジェリーナ・ジョリー 、、、イヴリン・ソルト
リーヴ・シュレイバー 、、、テッド・ウィンター
キウェテル・イジョフォー 、、、ウィリアム・ピーボディ
ダニエル・オルブリフスキー 、、、オレグ・ワシリエヴィチ・オルロフ
アンドレ・ブラウアー 、、、国防長官


マレフィセント 、ボーン・コレクター 、17才のカルテ、、、のアンジェリーナ・ジョリー主演。
はじめて彼女のアクションをたっぷりと観た。
これほどのアクションをよくこなせるものだと感心するばかり。

アメリカ・ロシア間のスパイ合戦というレベルではなく、国同士の戦争寸前状態ではないか。
設定に現実味はない。(ありえない事ではないにしても)。
アメリカ政府筋の高官にあれだけロシアのスパイが入り込んでいたのにもたまげた。
大枠はどうであっても、アンジー周辺をめぐるストーリーはとてもよく練られている。
展開が飽きさせない、スリルたっぷりのかなりハードなアクション映画であった。

彼女はロシアで訓練され育てられたスパイであるが、その指示の裏をかいて行動する。
しかし、アメリカ側のスパイとも言えないようだ。
アメリカのために長年働いてきた功績はあるようだが、彼女の上司の存在がない。
ソルトの立ち位置がどうも不明である。
一匹狼で組織のないスパイなど有り得ない。
行動の強い動機のひとつが、夫に対する思いであることは、はっきりしている。
とは言え、元々の本当の任務が何であったのか?
彼女は何者?
最後は夫の復讐のため、かつて自分を育てた、ロシアの工作員の殲滅に向かうところで終わる。

何と言ってもこの映画、アンジーのスパイアクションを魅せるための作品であろう。
そこに焦点が当てられていることは確かだ。
終始、彼女は出ずっぱりであり、懐の深い多彩な演技で魅了してゆく。
身のこなしは、ミラ・ジョヴォヴィッチを思わせる3D感覚があり、様々な銃器やその場で作る武器の使いこなし方も充分様になっている。
「トゥームレイダー」の時より遥かに生々しく、リアリティあるアクションが目立ち、その分痛々しい面が目立つ。
激走するところも多いうえにガンガン殴られるシーンもあるが、次々に相手を体術でかわし、倒してゆくといったタフでクールな場面満載だ。
変装でガラッと雰囲気を変えてしまうのも見所である。特に少佐に変身したときの見事な男装には驚いた。宝塚で充分通用する。
「17才のカルテ」での瑞々しい美しさとはまた別の、凛とした強靭な美を体現していたと言えよう。

改めてこの女優の凄さを感じた作品であった。


如何にも続編が用意されるかのような終わり方であったが、それは必要ないと感じる。
続くとすれば、もうロシアの秘密工作員との死闘がメインとなろうが、もう流石にアンジー無理だろう。
それにストーリーとしてもそれ以外に何を盛り込むか。
ソルト=スパイとしては、今の米露関係から見て、相当異なる働きを求められるはず。
彼女の立場(所属)がそもそもどう設定されるのか。
年を隔て制作された「メンインブラック3」でも、主演の2人は随分キツそうであった。


続編を無理に作るべき映画ではないと思う。



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