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セッション

WHIPLASH.jpg

WHIPLASH
鞭打ち
ジャズの練習曲名か?
デイミアン・チャゼル脚本・監督。
若き奇才であり鬼才だ。
2014年アメリカ映画。
セッション、、、イカした邦題だ。

生憎わたしはジャズに疎い。
学生時代、周囲にはジャズファンが結構いた。
わたしはその頃、ロックとクラシックを聴いていた。
ともだちにジャズのレコードを借りて聴いたが、それは50年代のおっとりした気品の感じられる愉しい音楽だった。
ひとことで言えば「安らぎ」か。
その後、コルトレーンを聴いたが、全く異質なものを感じたものだ。
それ以来、ジャズは意識的には聴いていない。


世界的ドラマーになる夢をもつニーマンにマイルズ・テラー。
J・K・シモンズのフレッチャー鬼教師。
このふたり以外に誰がいたかも忘れる。

何でも基礎は大事であろう。
表現手段が身についていなければ、何も始められない。
この映画では、如何に譜面を精確に読み取り演奏できるかに重きが置かれる。
所謂、ちょいとズレてスイングするようなノリは、完璧に譜面を再現した果の名人芸というレベルなのだろうか。
わたしは、そんなジャズを聴いていた気がしてきたものだ。

そこに行くまでのdisciplineが如何に過酷なものか!
実際のところ、こうなのだろう。
以前、イタリアのジャズロックグループ、アルティ・エ・メスティエリのドラマーであるリーダー、フリオ・キリコがが来日前の数ヶ月間にわたり、毎日6時間以上の猛練習を重ねてきたと言っていた。
熟練した技巧派で有名なプロでもそうである。
そう、ロバート・フリップのギター集団もその例にもれない。
学生がきちんと技量を身につけるのは、当然であるが、さぞ大変なはずだ。
「スウィングガールズ」のようなおともだちごっこで、どうにかなるものではない。

それは、よくわかるのだが、この鬼教師のように思い切り何度もほっぺたを殴ったり、言葉の暴力を繰り返していたら、今の日本なら即クビ間違いないことは確かだ。
授業空間は恐怖政治の場である。
良い悪いではなく、現在の教育現場においては、世界的に見ても認可されない。
その裏で、陰険で残酷ないじめや陰謀などによる理不尽な暴力は、潜在し続け遍在する。
戦争やテロが毎日報道され、その火種はいたるところにばらまかれている状況にあって。
日常の細部にわたり、ヒステリックに暴力に過敏になり、それを暴き裁こうとする暴力もある。
病的な症状ばかりが目立つ。

とは言え、これは教育か?
伝統芸能などの一子相伝に見られる、奥義の継承のための試練であろうか?
そんな気がした。

このフレッチャーという男は、ひたすら自分の理想を具現化する人材を探していたのだろう。
そのターゲットに想像を絶する様々な罠をかけ、それで死ぬのならさっさと死ねとばかりに。
そこで、見事に這い上がってきた者のみ相手にしよう、というところか。
本物とは、そうして出現するものだ、、、。
これは、教育者に余程の確固たる理念がなければ、至って恐ろしいことだ。
最初から間違っている場合もありうる。(そちらの方が多いかも知れない)。
わたしには、何とも言えない。
この追い詰め方には、趣味の匂いもする。
兎も角、どぎついことだけは確かだ。


この映画、観始めたらエンドロールまで、あっという間であった。
息もつかせぬ、タイトなテンションで突き抜ける。
わたしが知る呑気で優雅なスウィングは無い。


わたしが音楽でソルフェージュの授業を受けているとき、授業をサボって校舎の外でパンクをやっていた先輩のことをを思い出した。(その音は、ホントに邪魔だった)。
音楽への関わり方も、実に様々なものである。
勿論、それでよいと思う。



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