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ネバーランド

never.jpg

Finding Neverland

2004年
アメリカ・イギリス制作
マーク・フォースター監督
アラン・ニー原作戯曲
デヴィッド・マギー脚本

ジョニー・デップ 、、、ジェームズ・マシュー・バリ
ケイト・ウィンスレット 、、、シルヴィア・ルウェリン・デイヴィズ
ジュリー・クリスティ 、、、デュ・モーリエ夫人
ラダ・ミッチェル 、、、メアリー・アンセル・バリ
ダスティン・ホフマン 、、、チャールズ・フローマン
フレディ・ハイモア 、、、ピーター・ルウェリン・デイヴィズ
ニック・ラウド 、、、ジョージ・ルウェリン・デイヴィズ
ジョー・プロスペロ 、、、ジャック・ルウェリン・デイヴィズ
ルーク・スピル 、、、マイケル・ルウェリン・デイヴィズ
イアン・ハート 、、、アーサー・コナン・ドイル卿
ケリー・マクドナルド 、、、ピーター・パン


劇作家ジェームス・マシュー・バリーをわれらがジョニー・ディップ演じる。
観る前から、太鼓判を押してしまうわたし。


想像力-信じる力ですべての境界線を消してゆく物語。
現実と夢の相互浸透が心地よくできるなら、世界の偏見や常識や確執もその重みを失ってしまう。
ひととひとの繋がりの危うさと創造性そして救済力について感じ入るものであった。
かなり体調の優れないときでも、この映画ならこころ安らかに観ることができる。
優しく暖かい映画だ。
しかも純粋な。
純粋な強度は、諸刃の刃でもある。
物事を分け隔てる壁はフッと消え去りもするが、同時にお互いの領域を少なからず揺さぶってしまう。
場合によっては、逆に作用して余計に壁が頑丈になりもする。

しかし創造的に統合されるとき各要素の変化・再編は必然的なものだ。
よい芸術とは、この暖かな破壊力を持ってヒトを癒すのだろう。
元々変わるという事は、自己解体を意味する。
解体した時には、枠はない。
新たに有機的に組織され分節化される。
言葉が生まれ変わってゆく。
その言葉で、反目し合っていた者同士が新たなつながりを認める。

この映画を観て、豪華な装丁の分厚いノートが欲しくなった。
それに古風で適度な重みのある精巧なペンがあれば言うことない。
そのアイテムが、変身させてくれるはず。
夢の世界を生成するガジェット。
今や、ピーターパンはかろうじて舞台に残っているが、TVではプリキュアそしてセイラームーン、仮面ライダーが飛び回っている。
夢を抱き、それを求めると言うより、敵を倒すアクションのみが生き残っている。
まず敵を設定しないと、何も始まらない。
物語は、常にそこから始まってゆく。
敵を倒すことが目的である。

それが日常になる。
何が変わるのか?
日常を異化するイマジネーションを揺さぶる力。
変身の目的を生み出す力が肝心だ。

主人公の世間体などまるで気にせず、自分のやるべき事だけを、どうしてもやってしまう体質こそが、貴重で大切にしていきたいものである。
確かにその奥さんになるには、それなりの覚悟が必要である。
創造には時間がかかる。
籠る必要がある。
孤独に耐えなければならない。
しかし舞台の初演を必ず観に来ていた奥さんは、充分に素晴らしい方である。

主人公の劇作家に限らず、夢の達成には、犠牲も払わなければならないのだろうか。


久々に泣ける映画であった。

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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
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