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トラウマ ~乖離 ~Mental Breakdown

Sigmund Freud

そもそも後遺症とは何か?いや、その前に、、、

トラウマ、PTSDとは、何度反復しても臨場感の褪せない記憶のようだ。
物語として手懐ることが出来ない。
外傷という結果-瘡蓋ではなく、まさに深刻な傷を負わされる現場(時空)が突然侵入-生々しく再現される。
そうだ、過去に受けた激越な衝撃が心的編集機構に組み込まれずに、存在しているのだ。
それらは、時間の侵食にあわない。
われわれの時間系には反復の形で回帰する。
編集の効かない記憶とは、外部のものに他ならない。
この他者性は免疫のないウイルスとして、身体のどこかの場所に居座っているのか。
昇華できない異物。呪いの刻印として。

蝕まれる身体からは、表情が打ち流されて逝く。
しかし、それはあくまでも刺激を少しでも遮蔽するペルソナ-仮面であり、神経はいよいよ研ぎ澄まされて域は低く震え続ける。
鈍麻する感覚と感性が過敏に波打つ神経を、綿のごとく締め付けてゆく。
不眠症だ。
白光する暗闇に。
全ての身体組織は、冷たく冴える。

そんな折、能動的な意思が有効ならば、音楽(芸術)を求める。(スポーツもあるか)。
一種のポゼッション、トランス状態に身を置くこと。(ランナーズハイもあった)。
それはある意味、アルタードステイツ(変性意識)を求める行為でもあろう。
そこで異物を昇華してしまうのだ。

主体に統合性が保てず自立性が発揮出来ない場合、フラッシュバックや複数の人格が出現するまでに至る。
以前記事に取り上げた「アイデンティティ」における、解離性同一性障害に通じるものだ。
昨日の映画もこの乖離症状の変調上のものとも捉えられる。
魔女狩りなど、集団的な宗教的憑依とも言えよう。
人類史的な乖離もこれまで何度も起きてきたはずだ。
個はどんなときにもあるとしても、何らかのスーパーエゴに憑依されている状況として。
いや、単にパラダイムの変遷史上の光景の一つというべきか。
われわれの強迫的な共通感覚の芽生えは、いつごろから生じたのか?
定住化-農耕民族としてのストレスの蓄積から始まっているという見解もあった。(と、記憶する)。
であれば、この過程は必然であろう。

トラウマ ~乖離 ~Mental Breakdownは、人間にとって何らかの苦痛を伴う外傷的災難ではなく、もはや属性ともとれるものであろうか。
後遺症ではなく、新たな特性。
ミトコンドリアが細胞に外部から侵入して、生存になくてはならない要素となったように。
人間としての常体といえようか。
苦痛を伴う?
病いはなくならない。

精神医療が不可欠とされる文明として、このまま存続してゆく気がする。
分裂病がスキゾフレニー、クレペリン・ブロイラー症候群、統合失調症と病名を変えつつ、文化的に組み込まれて展開してゆくように、当分この流れを維持してゆくはずだ。



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