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ガメラ3 邪神覚醒

何故か持っていて観る機を伺いつつ月日が経ってしまった映画。
gamera3.jpg
1999年制作。日本映画。
金子修介監督。
これをもって、ガメラ映画は終了したとの事。

数ある日本映画の中でも最上級の傑作映画に数えられる作品であろう。
世界的に見ても、クリーチャーの登場する映画の中では、これに及ぶものは少ないはずだ。

ハリウッド版ゴジラはなかなかの出来で、あそこまでよく練り上げたものだと感心したが、このガメラの存在感の前では霞んでしまう。
まさに存在そのもので、全てを圧倒してしまうガメラなのだ。
ガメラの造形美は、峻厳で孤高な存在の具現化として妥協なく極まっている。
その上、ギャオスの変異体イリス(ギリシャ神話のイリースか)のエヴァンゲリオンを意識したかのごとき形体。
これまで出てきた超獣の中でも畏怖さえ与える一際美しい姿だ。
ギャオスも進化に伴いシャープで獰猛なかたちに研ぎ澄まされ、最終形と言えるだろう。
それらの造形が本当に”リアル”なのである。
パフォーマンスも見事だ。

であるため、カメラワークは命懸け(又はロボットによる)、実況中継なのだ。
真下からや、ズームの激闘、破壊、爆破シーンが真に迫っている。
激しい流血激闘シーン、特に最後の右手を失ったガメラのバニシング・フィストによるカウンターは凄まじいとしか言えない。

ガメラといえば、中山忍と藤谷文子(スティーヴン・セガールの娘)であるが、今回は前田愛と山咲千里も出演している。
この4人もそれぞれ立場と役割が明確で、わかり易かった。
勾玉と巫女の関係の対比もこのガメラを巡る特殊かつ重要な要素だ。
ここでは、其の辺の事情がさらりと語られてはいる。
柳星張を守り(封じ)続ける守部家、四神における玄武-ガメラと朱雀-イリスの対応関係等。
これは、まだ展開する余地があると思われる。

もう一つガメラシリーズならではの特徴は、ギャオスの遺伝子の特殊性であろう。
染色体が一対のみで無駄な塩基配列のない、完璧な超遺伝生命体である。
単為生殖で繁殖力が高いうえに成長も早い。しかも進化が異常に早い。
ガメラともども、超古代文明の遺伝子工学による産物であるという。
この遺伝子特性はイリスにおいても更に強力に発揮された。
ガメラが一時は戦闘不能状態にまで追い込まれる。

そして、ガメラの葛藤である。
人間から決別しようとしながら、人類を救おうとするその引き裂かれた心情が毎回、描かれる。
少年を救いながらも、ギャオスを倒す戦闘のなか、不可避的に街が破壊されてゆく。
今回、前田愛演じる少女綾奈は、その戦いで両親を失いガメラだけに異常な憎しみを抱く、巫女的な体質を持つ少女だ。
その為、彼女はイリスの巫女となり、その心情が増幅されイリスに融合されるに至る。
丁度、浅黄(藤谷文子)と対関係にある。
しかし、ガメラはイリスの腹を突き破り、その子を取り出し救うのだ。
国防軍からもミサイルを放たれ、多くの人の非難を浴びつつ孤軍奮闘するさなか。
痛手を負いつつ、大量発生し大群で飛んでくるギャオスをまた独りで迎え撃つべく夜空を見上げるガメラ。

「ガメラはひとりじゃない」
最後に綾奈が呟くところは、ガメラにとって唯一の救いか?
孤独な存在である。


ガメラの造形は極まった。
空中戦のVFXも迫力充分。
地上戦での、逃げ惑う人との関係性(空間性)もしっかり描写できている。
これによって、わたしたちがはじめて、感情移入できるドラマが成立する。
すでにこの世界の地盤は磐石である。


またいつか新たなストーリーで、空中戦や水中戦、陸上では富士山などでガメラを見たい。
まだ、われわれにとってガメラが必要である。
女優陣も小松奈々や矢島舞美や生田絵梨花などを出す頃ではないか?
興行収入もアップするはずだ。


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