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ホワット・ライズ・ビニース

What lies Beneath

”What lies Beneath”
したにあるもの、、、「何かいる!」(怖。
2000年度アメリカ映画。
ロバート・ゼメキス監督。作品には他に「フォレスト・ガンプ」がある。


ハリソン・フォードとミシェル・ファイファーが、ノーマンとクレア学者夫妻を演じる。
ノーマンは発表を控えて準備中の論文作成に集中している。
妻のクレアはかつて有名な音楽家であったが、今は主婦業に専念し夫を支えている。
前日のリーアム・ニーソンにハリソン・フォードとだぶるイメージがあったのだが、実際こうして見てみるとかなり違う。
当たり前か。

後半、思いもよらぬ展開を見る。
これまでになかったことが起きる。


クレアは昼間は暇である。
お隣さんや身の回りのことが兎角気になる。
そのうち、ドアが勝手に開いたり、女性の姿を幻視したり、パソコンが突然起動しモニタに暗号が表示されたり、湯気に曇ったガラスに文字をなぞった跡があったり、別人格が憑依したかの如く振舞ったり、、、。デジタルからアナログまで、様々な想像を掻き立てる現象が起きる。
怖くなり夫に相談はするが、今それどころじゃないんだ、と言われカウセリング受けるか?と心配される。


何かいる、、、。
霊の現れ方が絶妙であった。
クレアの幻覚とも、実際に現れたとも受け取れる出方である。
シリアスな描き方に破れ目なく、一貫して重厚な流れが続く。
ミシェル・ファイファーの演技が終始、映画の基調となってゆく。
またカメラワークがサスペンス調で、きっちり計算されていて迷いがない。

隣の家庭が何やら険悪な状況で、不穏で犯罪的な空気に包まれている。
クレアがそれに敏感になるのは、自分の家にも同様な何かを強く感じ始めたからだろう。
それが何の兆候なのか、どういう結果を呼ぶのかが次第に明らかになってゆく。
隣の女性は、最初は夫に対しひどく憤っていたが、次に会ったときは、おとなしく怯えた様子を見せている。
何かがあったことは確かで、クレアの直感通りのことが、起きていた可能性が浮かぶ。
先日彼女は心配するクレアを強く撥ね付けていたのに、わざわざ何もなかったという事を印象付けるためお礼に来てお茶まで付き合っている。この変貌は怪しい。クレアはもう追求することは止めたが、その矛先は家に現れる女性の幽霊に向けられてゆく。

その「女性」はイニシャルを風呂場の曇ったガラスに書き残すという粋な手段で訴えてきたため、クレアはパソコンでその主を探し当てることに成功する。
クレアは、そのイニシャルが夫が務める大学の行方不明となった女子学生と一致することを突き止める。
彼女は、その学生の家から髪の毛を持ち出して招霊するなど、深みに入ってゆく。
この辺りから、物語は急展開である。
彼女が1年前のパーティで錯乱状態で取り乱した時の、失われていた記憶が蘇ってきたのだ。
家に帰ったら、彼女と夫が寝ていたことが思い出されたのであった。

ノーマンは、浮気は渋々認めたが、彼女はあてつけに自殺したのだと誤魔化す。
彼女は怯まず夫を鋭く追求する。
その結果、彼が殺ったことが判明。
バスタブで殺害し、湖に車ごと彼女を沈めたのだ。
クレアは、湖の底から箱を探し出し、入っていた被害者のネックレスをする。

ハリソン・フォードがヒールをやるとは、これが意外であった。
まさか、という感じであったが、ここからはノーマンの邪悪さがこってり描かれる。俄かに彼が悪顔になってゆく、、、。
しかし、クレアを大事に思っていたのは確かで、学生とはあくまで浮気であった。
学長に言いつけると脅され、学者生命が絶たれることを恐れて殺したと言う。(ここが彼が悪役に転じるに当たり、月並みな理由で物足りない)。

彼はクレアもバスタブで水死させようとする。
しかし、この時、殺害された娘の顔がクレアの顔に一瞬重なる。それに動転したノーマンは仰け反り頭をしたたか強打する。
彼女は縛られ薬も打たれているため体の自由が効かないが、かろうじて足で栓を抜き、難を逃れる。
そして車で逃げるが、ノーマンは後ろにつけてあったボートから、運転席に乗り込んできて彼女の首を絞める。
そのまま車は道を逸れ、林に突っ込み、その先の湖に落っこちた。

何とその湖は、女子学生を沈めた湖ではないか!
夜の水の中、クレアが絶体絶命となった時、車に積んでいた鉄パイプが落下し底に沈んでいた車のルーフを突き破る。
するとそこから、白骨化した遺体が静かに上昇してゆく。



最後は、クレアがその女子学生の墓に花を手向けるところで終わる。


最後まで緊張は解けなかった。良質のサスペンスである。




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