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ハンガーゲーム

hungergames.jpg

1~3まであるようだが、今日は1をまず見た。
何とエスターであの狂気の娘を演じていたイザベル・ファーマンがナイフの名手として出ている。
チョイ役だが非情で強靭な殺し屋であり存在感は示していた。
しかし出演時間は短く、ちょっと残念。

主人公のジェニファー・ローレンスはあまり見ないタイプの女優で、どこか陰りのある何時も居心地の悪そうな雰囲気が良くも悪くも感じられた。
如何にも突然殺し合いゲームに参加せざる負えなかった少女の葛藤と不安はよく表現されていたが。
神経の昂ぶりと極限的な心理表現は幾分物足りない。
物語全体の流れはしっかりしており、テンポよく緊張感は途絶えることはなかった。

政府によると、このハンガーゲームは、民衆の反乱を根絶するため、「悲劇の歴史を胸に刻み未来を守るためのゲームである。」とのこと。
貧しい12の地区から男女1人ずつ選び出し、計24人で殺し合いをさせ、富裕層がスポンサーとなってお気に入りの戦士が有利に戦えるよう物資を与えることが出来るルールである。スポンサー参加形式のゲームとしてより面白くなるはず。
戦いの様子は、全てカメラで完全に監視され全国民に放映される。
最後にひとり生き残った者が勝者で、何不自由しない生活が政府から保証されるという。

ローカルな地区に対し、中央政府の置かれた都市キャピトルの格差の甚だしさは、圧倒的である。
主人公の地区の貧困さは一体何時の何処かと思えるような場所だ。
発達したテクノロジーと富は全て支配者の独占である。

こんな政府の理屈と政策の現状に対し、「みんながTVを見なければゲームなんかやらないだろう。」
とか、「森に2人で逃げよう。」などと幼馴染の彼氏はいたって呑気だ。
主人公も「こどもは作らない。生きるところはここしかないもの。」
という具合で、現状認識で終わっている。
しかし、実際あまりの格差は、体制を対象化する余裕を生まないのかも知れない。
そのような国が現在あるのも確かである。
この映画かなりリアリティあるのかも。

「生き残りたかったら観客に好かれることだ。」
これはある意味プレイヤーが本音などを出している余裕を奪う上手い方法だ。
見世物として良い顔をしてアピールしないと、生きて帰れないことを意味する。
ゲームが長続きするのも解る。

パレードで着飾り、思い切り贅沢な部屋で饗す。
意味のない必修科目やトレーニングをさせ、評価をし番付を付けて盛り上げる。
富裕層は、基本サッカーのサポーター気分だろう。
イメージ作りも念入りである。
主人公と相棒は「運命の恋人」というキャッチコピーで民衆に強烈にインパクトを与えることに成功する。


どうなんだろう?
かつてのコロシアムもこんな感じであったのだろうか?
「厳しい自然環境が死を招く。」「怪我や病気で死ぬことのほうが多い。」、、、こちらの方が過酷か。
舞台は単なる闘技場ではない。
勿論、その自然環境は完全に主催者が操作出来、自在にプレイヤーに攻撃も与えられる。
ある意味、生かすも殺すもゲームメーカー次第である。そしてスポンサー。

ゲーム始まりのところで、スティーブ・ライヒのデザート・ミュージックのような音楽が流れたのが印象的であった。
プレイヤーの死が大砲の音と自分の目の前の空間に顔が表示されるというのも、ハイパーリアルであり、何かゲームの中に”トロン”のように入り込んだような雰囲気もある。この完全管理された殺し合いゲーム。
基本的にどちらも殺られれば死ぬのは変わりない。
ほぼ同次元の戦闘環境だ。
戦闘はトラップや蜂、猛獣など仕掛けが凝っておりかなり見応えがあった。
あの猛獣は3DCGと解釈すればよいのか?あれが出来るのならもっと何でも可能だろう。
(3Dプリンターの発展系か?トロンであれば、コードでよい)。

非常に誇張されたほぼ有り得ないアメリカの未来像であるが、ディテールもよく作り込まれ、仕掛けも工夫されておりよく出来ていた。この世界観の中においてはリアリティがしっかり感じられる。
しかしひとりしか生き残れないのに同盟を組む心理になるだろうか?
そこは、疑問である。
もうひとつ。
結局、同じ地区に限り2人生き残りが急遽認められる。
これをやらないほうが物語に重みが出るはずなのだが、、、。
妙な居心地の悪いハッピーエンドというより、如何にも"continue"という感じで終わる。


2、3を観ないといけないようだ。


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