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仮面学園

Kamen.jpg
レアなものを観てしまった。(別にレアではないか?)
藤原竜也初主演の作品。
”時をかける少女”みたいな、角川のアイドル映画かと思ったが、やはりその路線だと言える。
藤原竜也はミステリアスで屈折した内向的な仮面職人を上手く演じていた。
黒須麻耶は快活で好奇心旺盛な美少女高校生という設定であろうが、幼さと荒削りなところが目立った。
(藤原に対する秘めた恋愛感情の表現などかなり厳しいところである)。
はっきり言って、あの原田知世を凌ぐ大根ぶり(笑であった。

この主演二人で売り出そうとして作った映画だと思われるが。
脇を固める役者は皆ベテランであり、安心して見ていられる。
特に渡辺いっけいなど安定した演技で、物語をスムーズに流れるようにする役でもある。

黒須さんは、すぐに消えてしまったが、大変惜しい。
個性的な美女であり演技さえ磨けば、同じような顔ばかりの女優の中で際立つ存在になったはずなのに。
しかし、ここでは藤原竜也の真に迫る表情に対し、彼女の学芸会演技は途轍もない対比を見せた。
ある意味、そこがこの作品最大の見所なのかも知れない。
だが下手でもなんでも数多く出演すれば、それが不思議な個性となる場合もある。
鷲尾いさ子を見よ。


仮面を被ることで人間の不平等が解消されるということから仮面をつけて登校する学生が出てくる。
”D”という仮面信奉者のサイトにはじまり、ファッション業界や心理カウンセラーなどがもっともらしい理屈をつけ、それをマスコミが拡散してゆく。
仮面を付けて日常を生きるという社会現象が若者の間に巻き起こる。
かつていじめに苦しめられた者たちが、仮面のおかげで自分をリセットし、新たなパーソナリティの下で生活できるというもの。

そう考えると、あの”やまんば”も間違いなくこの種の仮面に相違ない。
やまんばはさすがに正視に耐えなかったが、仮面の厚顔無恥さ加減も滑稽である。
この篭って見る。この関係は今至る所にある。
分裂症の典型であり、Web社会の前提でもある。
自分の身を隠して、やりたい放題の事をする。

この身体性で暴力関係が解決するわけはない。
いじめなどは到底なくならない。
単なる力関係から加害者、被害者の逆転は起きることはあっても。
グロテスクで滑稽な光景である。

結局、仮面などに依存しないで自分の顔で暮らしていきましょう、というオチである。
それしかないと思う。
やまんば(何故か頭に浮かんでしまう)もそうだが、仮面は鬱陶しい。
長く続けられるものではない。不便である。

身軽に、ロハスにいきましょう。
とまでは、言っていないが、最後の黒須さんが仮面を満面の笑顔で窓から投げ捨てる姿はそのものである。
この映画は、やはりかなりのレアものである。
黒須麻耶は実に惜しい。





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