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赤ずきん

Red Riding Hood

あまりグリム童話を気にするものではない。
おばあちゃんが村から離れた森のはずれに住んでいること。
おばあちゃんが赤ずきんのことが大好きで、ビロードの赤ずきんを作ってあげたことと、
狼がおばあちゃんを先回りして呑み込んでしまう、のがここでは殺してスープにしていた。
後は狼のおなかに石を詰め込むところくらいか、、、。
例の「何でおばあちゃんは耳がそんなに大きいの?」という件は、彼女の夢の中に出てくる。
彼女はこの夢でおばあちゃんの危機を知る。

Red Riding Hood
村の風景がことのほか美しかった。
まさに童話の本の中といった感覚だ。

赤ずきんちゃんが狼に襲われるのではなく、村を一緒に出ようと誘われる話。
いや、一緒に行かないと村を滅ぼすぞ、と脅される話であった。
また、この狼は、野生の動物の狼ではなく、人狼であり普段は人になり済まし村の中に紛れ込んで暮らしている。
満月の夜にだけ凶暴な狼に変身するというもの。

一度は普通の狼を退治して安心した村人達だったが、その事実を知らされ皆が疑心暗鬼になる。
ただの狼でないだけでなく、やたら強い狼で、狼ハンターでもけちらされてしまう。
殺す相手も、美味しそうとかではなく、人狼にとって意図された人物である。
(その人物を辿れば誰が人狼なのかあたりが付く)。
また、この騒動が持ち上がったタイミングが、ちょうど主人公が恋人と全てを捨てて村から出ようとした矢先であった。
実は人狼も街に出てもっと大暴れして、人を襲ってやろうという魂胆である。
(更により強固な狼一族の存続も図っている)。
主人公の赤ずきんも狼と話ができたことから(話しているところを見られたため)、魔女扱いされる。
人狼をおびき寄せる囮にされてしまう。

一体誰が人狼なのか。
赤ずきんと樵のピーターとの恋の行方も追う展開。
サスペンスラブファンタジーである。

狼のVFXは”狼男アメリカン”には遠く及ばないが、とくに物語の足を引っ張るレヴェルではない。
この物語は狼自体をこれ見よがしに魅せようという意図はなく、暗がりに恐怖の気配を現すもので足りている。
あくまでも赤ずきんヴァレリーに降りかかる苦難と恋を彼女を中心に描いた映画であった。
とくに彼女をめぐる三角関係も展開がうまく練られていた。
暗闇の雪の白さに対する、彼女のブロンドと赤いずきんの対比が鮮明であった。
登場人物の人数やそれぞれの個性や配役もバランスが取れており、ストーリーのテンポもよかった。


テンポがよく、そつなく描かれた物語であったが、いまひとつ物足りない思いが残るのは何故か。
感情移入するようなシーンは一つもなかったことは確かだ。


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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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