ベイマックス

昨日は、ノートパソコンの光学ドライブがディスクを認識しなくなり、そのメンテと娘の宿題で何も出来なかった。
パソコンの方はまだ、未解決。
宿題もまだ半分である。
しかし、一緒に”ベイマックス”観る約束もしていたので、それも観た。
感想を一言で言えば、この制作スタッフに、是非”鉄人28号”を作ってもらいたい。
ベイマックスが夕日に染められた空を飛んでいるところを思わず鉄人と重ね合わせてしまった。
あの蒼井優の出ていた映画”鉄人28号”のリメイクがこんな形で実現されたら、さぞ素敵であろう。
今度は3DCGだ、ピクサーがやってくれれば言うことないのだが。
横山光輝先生もさぞご安心なさることであろう。
これまで見たアニメ映画で、発想と構想が素晴らしくディテールまで緻密に練り込まれたものは幾つもあったが、この作品も間違いなくそのひとつに入る。
しかも思わず唸ってしまう完成度の高さだ。
「もののけ姫」「おおかみ子供の雨と雪」「風の谷のナウシカ」などに並ぶ名作だと思う。
ディズニーの一連の映画の中では一番の出来だ。
まず、キャラクタがどれも絶妙なフォルムで良い。質感・感触すら楽しめる。
登場人物皆が活き活きして個性的で嫌味がない。
なかなかここまでのものを絞り出すのは難しかったはず。
ベイマックスのデザインは少しゴーストバスターズも思わせるが、愛らしくてキャラにぴったりである。
都市の空間も大変ユニークで魅力的であり、見入ってしまう。看板に至るまで。
東京とアメリカのどこかが融合したような空間であるのが面白い。
彼らがカーチェイスで逃げ回った車も軽であった。(ルノーではないよね?)
雑踏を俯瞰した光景は中でも圧巻であった。
精緻で遊び心たっぷりな丁寧な作りで、その中に自然と誘われる空間に仕上がっていた。
ストーリーもピクサーの中では断然良い。
ケアロボットというのもほんわかモードで心地よい。
この物語全体にこの心地よさが溢れ流れている。
メリハリがあってわくわくするし、アイデアも冴えており、説得力がある。
何より感情の起伏を繊細に描き、優しさに満ちた映画であった。
戦隊ヒーローに結果的になってしまう必要があるのか、そこは疑問であるが、また是非”2”を期待したい。
”メリダと恐ろしの森”の対極に位置する作品だ。
様々なエッセンスが理想的な配分で編集された作品だと思う。
この映画はこの先、何度か観たくなりそうだ。
勿論、娘たちと一緒に。
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