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バンデットQ

Q.jpg

以前からファンタジーの名作という噂を聞いており、その題名くらいは知っていた。
遅ればせながら制作総指揮をジョージハリスンがやっていることもあり、ウィズネイルと僕もかなり素敵な映画であったため、観てみる決心がついた。
監督のテリー・ギリアム氏の作品はまだ観た事がなく、彼に関する知識は無い。
勿論、代表作「未来世紀ブラジル」という映画名は知っている。

実はだいぶ以前、レコード店の映画コーナーで、この作品"バンデットQ"のパッケージをそれとなく見たことはあったのだが、実際に見てみたいという気が起きず、違うタイトルを3つくらい買って帰った記憶がある。

今回も、わざわざ店に行く気が起きなかったので、短距離散歩の帰り道にあるT○UTAYAで借りて観る事にした。
そこでも「発掘名作」のコーナーにあるではないか。
"Time Bandits"である。
何でタイムを外して”Q”をつけたのか?
”Q”とは何か?
恐らく深い意味があるはずだが、今のところわたしには分からない。
どなたかご存知の方、よかったら教えてください。
(ちなみに、わたしにとって”Q”とは、オバQやウルトラQなどで、ちょっとした親近感がある)。

さてこの映画、大方の評価にも関わらず、わたしにはどうにも受け入れられない作品のひとつであった。

サーカス小屋での出し物を観る感覚で見る事は出来るが、それでも面白いのは小人の綱渡りのところくらいか。
そこだけは、本当のサーカスみたいで、単純で稠密な緊張が走り、目が離せなかった。
わたしは結構よく作品に対し、荒唐無稽な展開などと、これまでも指摘してはきた。
しかしそれは、コンテクストにおいてよくこのような変容を試みた、という斬新さに驚きを示していることが多い。
船に乗っていたと思ったら、それが巨人の帽子で、その船の底から眠り薬を注射して巨人を眠らせて船から降りるなど、これはギャグマンガなら有りうるものかも知れないが、この類のものを次々に見せられていては、辟易するばかりだ。
ナポレオンにしてもシャーウッドの森とかアガメムノン王とかタイタニック号とかいってみても、どれもそれぞれが明瞭でない。
子供の心をもてば、これが大変素晴らしいファンタジーとして楽しめるというのか?
少しシニカルでブラックなジョークが込められているというようなレベルのものではなく、根本的に安直でデタラメなシーンの連続にしか受け取れないのだ。
想像力を働かせる基盤となる物質性に極めて乏しい。
であるから身を入れて観ることが出来ない。
よくって、NHKの子供向け教育番組に出てくる妙な劇を思い浮かべる。

何も次々にシーンが異なる時空に移ること自体まずいことではない。
だがそれぞれのコンテクストの中で、どれだけディテールが強度を持って描かれているかである。
例えば、常に出てくる小人たちであるが、ブランカニエベスの小人の存在感とあまりの差を感じてしまうのだ。
どの場面もどの存在もディテールまで描かれていない。
ペラペラなハリボテを見ているだけという感じで、見終わるのが大変苦痛であった。

ジョージ・ハリスンの終わりの曲は、如何にも彼らしい曲で微笑ましかった。
ジョージ以外の誰からも生まれない、ふにゃふにゃした魅力がある。



やはり最初の印象で、気の進まないものは、見るべきではなかったのかも、、、。

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