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The ConstruKction Of Light  Millennium KING CRIMSON

king crimson03

FraKctured !

わたしは、太陽と戦慄パートⅣは一度は聴いていたが、これは聴いていなかった。
これを聴いていなかった。
”Fracture PartⅡ”ともいえようか!?
スペルが変だったからか?
それと気付かなかったのか?それはないなず。
THRAK Attakは正しくは?THRaKaTTaKであった。
この頃からスペルはずっと変だった。
買って、15年間聴いていなかった。
聴いていれば人生変わっていただろうか。
今ほど怠惰な生活はしていなかったろう。(少なくともこれを15年間放置していることはなかったわけだ)。

何故か、この頃からクリムゾンを意識せずに意図的に遠ざけていた。
第6期キング・クリムゾン。
ここに2期クリムゾンが異なるかたちで幾つも蘇っている。
それは異様で崇高な相貌で屹立する。
われわれのノスタルジアを拒絶して。
ヌーヴォーメタル化して。(フリップは造語が好きだ)。
立ち上がりのProzaKc Bluesからして尋常なアルバムではないことが分かるが、このとてつもなさ。
複雑で変則的ポリリズム。不協和音。歪んだイコライズされたヴォーカル。ミニマルシーケンス。アルペッジョ。超重量級のソリッドな音塊。
そして凶暴で無機質にメタル装甲化したサウンド。

"Larks' Tongues In Aspic, Part IV"PartⅠからⅢそしてCoda(終結部)へと、この途切れない流れは形容のしようがない。
われわれのカタストロフとは異質である。
が元々形容することが間違っている。
そのまま受け容れる以外にありようがない。
それに言葉で何らかの手懐も定着も出来ない。

FraKctured !!

しかし、この硬質で重厚極まりないメタルさ(すでに形容)は、2期からすると異様な変容である。
異質な美の基準によっている。
フリップの語るヌーヴォーメタルの実現とはこういうものなのか。
2期のクリムゾンはメタルではない。
ヘビーでハードであったが、このような無機的メタルな質感をもたない。
あくまでも生々しい身体性と張り詰める空気感があった。
直ぐにサウンドが身体に染み渡り、何時でも思い出せた。
このエイリアンの群れは何故か記憶に定着しにくい。
言葉にも勿論しにくいためか。
2期クリムゾンは常に、外界へと発散し解放するベクトルがあった。
われわれの世界の内に轟き響いた。

ところがここは無酸素で、想像の息衝かない、外骨格のエイリアンの世界だ。
力は外というより異次元にひたすら膨大に溢れ出てゆく。
内でも外でもなく。
だから刺激は感じるが興奮はない。(知的興奮はある)。
乾いた哀しみはある。
2期の偉大なリソースに新たな魂を吹き込んだことは分かるのだが、その結果姿形は似て非なるエイリアンに生まれ変わっている。
そうdisciplineも確かに蘇っている。

"The ConstruKction Of Light"
これをmillenniumの復活といって喜べるかどうか?
静謐で冷ややかなSFを観るような気分でもある。
ビル・ブラフォードがアコースティック世界に移動したことが共感できてしまう。
しかしわれわれに何処に移る場所が残されているか?
締めくくりの"Heaven And Earth"
ヒトが誰もいなくなった後に広がる廃墟に響く音楽に相応しい。


がしかし、実はこの世界にこそわれわれは適応すべきなのかもしれない。
来るべき世界はまさにこの様なヌーヴォーメタルの世界なのかも知れない。
われわれの寄って立つ精神性はここに根付く(芽吹く)のかも知れない。
いやすでに「それ」は、かなりの高さに達している。
(知らずのうち15年経っている)。
気付ば、実もたわわに生って!


FraKctured !!!

king crimson04

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