カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

天空の城ラピュタ

laputa.jpg
1989年度のアニメーション作品。

わたしの好きなロボットの出るジブリの映画。
そんなに昔のものだったか。

ラピュタ―飛行石。井上直久の絵でもイメージを受け継ぎ膨らませいていった。
この印象は掠れることなく、すぐに蘇る。
ひたすら王の帰りを待ち、誰もいなくなった城で墓に花を手向け続けるロボットのことはずっと鮮明に覚えていた。
それから、出てくる食事がどれもとても美味しそうであったことも。

密かに守り継がれる飛行石のペンダント。
代々語り継がれる秘密の呪文。
それを継承する王女である少女。その隠された真実の素性。”リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ”(何とか聴き取った)。
その知られざるラピュタをただ一人写真に撮った冒険家である父を持つ、飛行機を作る少年。
2人のラピュタを巡る運命的な邂逅。
彼らと敵の間に入るドーラ海賊一家。圧倒的な存在感の猛婆の迫力と人情。
敵も元はシータと同じ王族でありラピュタの復権と支配を夢見る男。更に政府軍。
低気圧の雲にすっぽり入り、偏西風に乗って移動することからほとんど誰にも見つからずにいた、という設定。
目の覚めるような夢が広がった。
冒険心が刺激されるというより、何かこの世にはまだ知られていないものことがきっとあるんだというロマンとも言えるか。

ディテールの過剰な描写。特にメカ。フラップターはダビンチ的な発明品に思える。
情景に説得力を裏打ちする音楽。
個々に活き活きとした豊かな個性をもつキャラクター。
これらが、物語を稠密に構築する。久石譲は宮崎アニメには欠かせない。
そして、かつて地上のソドムとゴモラ(旧約聖書)を焼尽くした衝撃的な雷。
(敵の戦艦ゴリアテも旧約聖書からであろう)。
この種の荒唐無稽なファンタジー・冒険譚こそリアリティが肝心なのだ。
わたしは、パズーとシータとともに寄り添って身体的な冒険をした。
憧れと郷愁とスリルと温かみを覚えた。
これこそ詩的な体験といえる。

このゆるぎない物語。
恐らく今後どれだけ3DCGが発達していこうが、この作品は残り続けるはずだ。

わたしの中にすでに20年以上しっかり残っているのだから、、、。
考えてみれば非常に稀なことである。


「バルス」意外とシンプルなことばであった。
(救いを求める呪文が難しかったので)。
ラピュタの高度なメカ部分だけ崩れ落ちて、輝く巨大な飛行石の力が増し。
中空に浮く城は大きな根を張る巨木そのものの姿で空をどこまでも上昇してゆく。
そのさなか、遠い古から城を守るロボットが一体、いつもの仕事を続けている。

シータの瞳に涙が滲む。
わたしも同じ感情に沁みた。


関連記事

COMMENT

No title

こんにちは!

天空の城ラピュタ、小学生の時に初めて見ましたが、衝撃を受けたジブリ作品の一つです。

もう何回見たか分かりませんが、大好きな作品です。

久石譲さんは、確かに宮崎アニメには欠かせない存在ですよね。

『バルス』を唱えてからの、欲望や恐ろしい兵器のある下層部分だけが崩れて、木の根っこに支えられた飛行石、庭園を管理するただ1台残ったロボット。だんだんと上昇して見えなくなっていくラピュタの姿が、今でも頭に焼き付いています。

私もまたこの作品を見て、シータとパズーと共に、ラピュタの世界を冒険したくなってきました。

ありがとうございます。

本当に暑くなりましたよね。水分補給は欠かせませんね。

ここは元々美術のブログだったのですが、美術館に足繁く通えず、門外漢であるに関わらず映画の感想など述べている次第で。
時折、趣味の音楽のことも書いており、以前、何のブログか分からないと言われたことがあります。
最近は映画のブログだと思われ始めたようですが。
(実は、わたしは映画についてはほとんど何も知らず、ただ観た感想を書いてるだけなのです)。

> 天空の城ラピュタ、小学生の時に初めて見ましたが、衝撃を受けたジブリ作品の一つです。

この映画が1番わたしの体質に合います。
あと、ナウシカです。
もののけは物凄い衝撃でした。

> 私もまたこの作品を見て、シータとパズーと共に、ラピュタの世界を冒険したくなってきました。

あの海賊がまた良かったですしね。
一緒に冒険するには、スリリングでちょっと怖いですが、いいですよね(笑。

また、知らない音楽を聞かせてもらいに伺います。

EDIT COMMENT

非公開コメント

プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: