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コレクター ~ヴァンパイヤ

023Ashley Judd
モーガン・フリーマンとアシュレイ・ジャッドによる「コレクター」を観た。
わたしの感覚の問題かも知れないが、この映画にあまりサスペンス性は感じなかった。
それなりのスピード感はあるものの、奇想天外な展開はこれといってない。
ストーリーはなにか馴染みのあるものである。
しかし最後までしっかり魅せる。
最後は確かに意外性も盛り込んでいる。(驚きはないが)。
モーガン・フリーマンやデンゼル・ワシントンは出るだけでその映画が名作っぽくなるものだが、これもそうだ。
彼の重厚さが、見る目を引き止めている。
そしてアシュレイ演じるタフな女性も一際魅力を発散している。
だからコレクターに狙われるのだが。

コレクションとは、最初から不可能性を孕んでいるものであるが、対象が人間ではまず成立し得ない。
という当たり前な話が前提となる。
コレクターとしては、その対象に自由に動かれては困る。
独自の意思を持つなんて以ての外だ。
そこでフィギュアなどで用が足りれば(際限はないにしても金が続く限り)問題ないが、実際のヒトでそれをやろうとすれば、当然殺す方向にしか逝かないのは自明であろう。
殺してしまうと折角のコレクションが減る。
そこが厄介だ。
メトロポリスのあの精巧なロボットかヴィリエ・ド・リラダンの未来のイブなどを作ってみたらどうか。
これならかなり彼の欲求は満たされるだろうか?
ただ映画の設定はSFとなるかも。(それともフランケンシュタインのような怪奇ものか?)

逆らわれるのは不愉快であるが、最初からプログラミングされたものでは面白くない。
まず興味が沸かないはずだ。
そこが厄介なのだ。
だが、ただ嫌がる者、逃げたい者に無理やり自分のいうことをきかせ、それに応じると当然のごとく憤る。
許せない。
ヒトというものは、そういうものだ。
この関係でコレクションが成立するわけがない。
最初から不可能である。
彼は生きた他者をコレクションしたいのだ。
(美しい女性の人形-屍体ではなく)。

彼には確かに外部の他者が必要なのだと思う。
生きた他者が。開かれた系が。
今の自分に感じられないもの。未知の輝き。大いなる者。
ともすれば、真・善・美を希求しているのだ。
それに触れたい精神がまずあったはずだ。
どうだろうか。
その彷徨える孤独な精神が。乾きが。
それが彼の情熱(狩り)の発端となったのでは。

もはやこの映画からは、かなり離れたことを話している。
昨日のヴァンパイヤにむしろ近い話だ。
あの映画がここで引っかかってきている。
あの孤独である。
コミュニケーションの不全とかいう問題では全くない。


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