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天使と悪魔

Bernini.jpg
2009年
アメリカ

ロン・ハワード監督で、ダ・ヴィンチ・コードのひとつ前のダン・ブラウンの小説を原作とする映画。
デヴィッド・コープ 、アキヴァ・ゴールズマン脚本

トム・ハンクス 、、、ロバート・ラングドン
アイェレット・ゾラー 、、、ヴィットリア・ヴェトラ
ユアン・マクレガー 、、、カメルレンゴ
ステラン・スカルスガルド 、、、リヒター隊長
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ 、、、オリヴェッティ刑事
ニコライ・リー・コス 、、、暗殺者
アーミン・ミューラー=スタール 、、、シュトラウス枢機卿


ダ・ヴィンチ・コードを上回る息詰まるスリルとサスペンス。
今回は名画の読み解きではなくむしろその作家の宗教との絡みに焦点が当てられる。
(勿論、前回はダ・ヴィンチの絵画であったが)
ガリレオ(彼だけ天文学者だが)、ミケランジェロ、ベルニーニ、ラファエロなどが重要な要素となる。
しかも半分天使でもう半分が悪魔の彫像など見たこともない(実際映画用に作られた)物も何気なく出てきて不思議に治まっている。
バチカンの描写が虚像も含め、重厚で神聖な雰囲気を醸していた。

アンビグラムの紋章からイルミナティという秘密結社が浮かび上がり。
先に挙げた芸術家・天文学者がそのメンバーであったとおいう。
バチカンはその時、次の教皇選出のためのコンクラーベに入っていた。

そのさなか生成した反物質の入った!カプセルと新教皇の有力候補4人が復活した?イルミナティに奪われる。
イルミナティによれば反物質の保管バッテリーの切れるまで一人ずつ候補者を殺害してゆくという。
象徴学の権威であるトム・ハンクスが呼び出される。
ここでは反物質を巡る科学的な側面はほとんど触れず、宗教的な面が詳細に語られ謎解きがトム・ハンクスによって見事になされていく。
前半CERNという実在の研究所が舞台となりリアリティを高めている。
反物質は物質と反応して対消滅mc2+mc2=2mc2エネルギーが放出される。
その効率性の高さがここでは注目されている。例えば核に変わるエネルギーとして。
しかし現実には反物質生成は僅かなレベルのものである。
電子に対する陽電子などがそれであるが、ポール・ディラックが予言し発見されたのもさほど昔ではない。
この映画のような大量の反物質の生成はまず有り得ないだろう。
しかし、実際それが物質に触れたなら大変なことになる。
そのカプセル維持(バッテリー)がタイムリミットを作ることで、この映画はひたすら目まぐるしく疾走してゆく。

さらにトム・ハンクスに負けない存在感をユアン・マクレガーが強烈に放っていた。
最後の畳み掛けがここまで凄い映画は初めて観た。
わたしは一歩手前で、もう話は終わったかと安心してしまった。
ユアン・マクレガーのあまりに素晴らしい演技のせいだ。
騙された。
カメルレンゴという役職にぴったりあった?怪しさを後でじわっと味わった。
天使と悪魔は彼のことか?

イルミナティの手先(実は実体のないでっち上げ)の実行犯-殺し屋役のニコライ・リー・カースにも惹きつけられた。
悲哀を秘めた実に魅力ある役者である。
天使が実は悪魔であることを彼はトムたちに仄めかしていたが、流石の象徴学者の彼でもその真意をその場では汲み取れなかった。

反物質の女性研究者であるが、当初ナオミ・ワッツが予定されていたらしい。
そのまま彼女に決定していたらさらに厚みのある作品になっていた事は間違いない。
それにしてもダ・ヴィンチ・コードを上回るトム・ハンクスの推理力の冴えが疾走感を絶えず生み出していたが、落ち着いて考えてみると、これは反物質の量産より困難な業に思えた。
まるで、ウルトラQに出てくる博士の閃きレヴェルの超越感がある。
ナオミ・ワッツが絡んでいれば、もう少し人間レヴェルの推理力でも充分緊迫感は出せた気はする。

総合的な出来としてはダ・ヴィンチ・コードだと思うが、エンターテイメントとしてはこちらだと思う。
脇を固める役者が素晴らしい。
(ナオミ・ワッツが入っていない事だけがとても惜しい)。


そろそろアップのペースも落とすことになりそうです。
元気になれば元のペースに復帰します。
宜しくお願いします。

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