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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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4月病

aoi yuu

松たか子主演の「四月物語」(岩井俊二監督:大学の後輩)は、涼やかでしっとりとした香りに満ち、郷愁と焦慮の念にちょっぴり駆られる名作であった。
あの書店での一時や雨の日の傘を借りるあたりの光景は、秘めやかな印象をいつまでも胸中に残す。

これに少し似た印象をもった映画に「船を編む」があった。
松田優作の長男と宮崎あおいの共演で、ひたすら辞書を創る映像が静かに淡々と展開してゆく。
この雰囲気が瑞々しく結晶化を起こしていた。

そう、きっとこのような静謐な時空の果てに、計り知れない何かが起きているのだ。
余白の世界。
間において。
予感がする。

そんな日常であり、無常である。


話は変わる。

一般に4月というと、いろいろやる気を出しすぎて、やたらと友達作りに励んでしまったり、講義や仕事を取りすぎたり、本やら何やら買いすぎたり、趣味や習い事を始めてしまい、しょっぱなから自分の首を絞めてしまう傾向があるという。
しかしわたしは、4月にやる気になったことがない。
例外的存在なのか?

また、健康面からいつもの暮らしに「深呼吸」を入れましょうとか、気温差がもたらす春のイライラに「ジャスミン茶」を加えましょうとか、ポカポカ陽気の眠気に「雑穀」入りのご飯を炊きましょうとか、歓送迎会の胃腸酷使に「しじみ」をお味噌汁の具に加えましょうとか、、、さらに「はしか」もこの時期、新しい環境においてかかりやすい(感染し易い)というアドヴァイスもある。
わたしはもうはしかはやっているので、取り敢えずOKだ。

というより、わたしはそういう状況からはまるきり外れている。
自分の身体感覚にまるで触れてこない。
「これらの日常」には、遠方の結晶化が感じられない。
そしてわたしの現状。
自分を締め付け、酷く体力を減衰させる鈍痛には慣れることが出来ない。
これは、言い方が逆であって、慣れることが出来ないから苦痛と、人はそれを指して言う。


医療に何を頼むのか、任せるのか。
やはり苦痛の除去は大きい。
しかしそれで却って麻痺するのでは困る。

静謐な時空における予感を感じる身体が異化しているのが分かる。
身体は謂わば純粋なアンテナだ。
0を前提に在りたい。
器官なき身体であって欲しい。

生きるとは強度において身体を感じないこと。
無常を刻々と感じること。


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COMMENT

No title

>書店での一時や雨の日の傘を借りるあたりの光景は、秘めやかな印象

なんでもないような風景でありながら
時間軸に沿った日常に対し
垂直に起立した一瞬の永遠を呼び興す
普段どこにあるか分からないような
ハートの場所を痛いほど感じる瞬間・・・
そして
結局
>静謐な時空の果てに、計り知れない何かが起きているのだ
こうしたところにこそ
生の意味が潜んでいるということでしょうか。

>身体は謂わば純粋なアンテナだ。
>0を前提に在りたい。
>器官なき身体であって欲しい。

GOMAさま
”強度において身体を感じないこと”こそ
健康と呼ぶんですね

無常を刻々と感じること
それもまた
生を強く意識することなんですね・・・。

>医療に何を頼むのか、任せるのか。
>やはり苦痛の除去は大きい。
>しかしそれで却って麻痺するのでは困る。

ここも
あまりに的確で
言葉もありません。









ありがとうございます。

共感頂きとても嬉しい限りです。

わたしはあのような静かな流れの日常-映画にこそ、何とも言えない不穏なものを感じてしまうことがあります。
バラードの「結晶世界」はそちらからのショッキングな描写のひとつに思えます。

実際何が起きているのか分かりませんよね。
「インターステラー」では、冒頭であのアポロ計画はすべてでっち上げであった、と言っています。

われわれの現実が何であるか、極めて示唆的でした。

全ては情報-ことばで成り立っていますし。

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