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ニューホライズンズ

NewHorizons.jpg

冥王星探査機。
NASAが2006年に冥王星及び太陽系外縁天体に向け打ち上げる。

そしていよいよ、今年の7/14に冥王星に大接近を果たす。
9年以上をかけた旅である。

これまで冥王星に関するデータは本当に乏しく、その画像もまともに見れるものはないに等しい。
今回恐らく非常にくっきりはっきりした星の様子を見ることが出来るはずだ。
楽しみである。

木星重力によりスイングバイして一途冥王星に向かったニューホライズンズ。
その間、地球上ではいろいろなことがあった。
ニューホライズンズにとって由々しきことも。
何と到達目指す冥王星が惑星から準惑星へと、多数決で降格されていた。

しかし、それで旅の価値が下がったわけではない。
太陽系外縁天体の数が飛躍的に増え(発見され)、おまけに冥王星の衛星もいつの間にか5つになっていた。
エリスは知られていたが、その他にも次々に見つかったのだ。
そのために、冥王星よりも大きな星も見つかるに至り、冥王星の降格が決まった。
仕方ない。惑星が何十も生まれた日には、われわれも覚えきれないではないか。
結局、太陽系外縁天体の天文学的な重要性と注目度が跳ね上がる。
かの土星のトリトンも外縁天体の1つが重力的に捕まったものだと分かった。
この帯域は太陽系ができたときの記憶の宝庫であるという。
星ができてからほとんど変わらない状態である(惑星まで成長できなかった)こと、特に低温のため揮発せず有機物が保存されているという点は大きい。
わたしにとっては、その有機物のため、冥王星が色彩的に鮮やかな星であるということ。
色彩こそまさに生命の表現であるという感慨に改めて浸った。

そのため任務はより重さを増した。


ニューホライズンズは、7/14に一瞬の最接近をして冥王星から離れてゆく。
いつもわたしはこのような探査機に喩えようのない儚さと無常観を抱く。
9年以上かけて59億km飛び続け、やっと出逢った途端に別れてしまう-任務を終えてしまうのだ。

冥王星の重力は小さく、探査機がその周回軌道に捕らわれるほど減速は出来ない。
小さな探査機ニューホライズンズに逆噴射機構やその燃料を積みこむことは無理である。
さらに地上からのオペレーションは電波の9時間のズレからおこなうことはかなわない。
予めプログラミングされた任務を全て、すれ違いざまに一発勝負で遂行するわけだ。
このあたりにはイトカワのような小さな天体が無数に飛んでいる。
これらの衝突アクシデントの危険にも晒されている。(そこは冥王星の衛星の重力を頼みにするようだが)
その潔さ。
堪らない。


そしてわたしがいつも途轍もない不安と限りない憧れをもって夢想する海。
われわれにとって海以前の海、いや海以上の海。
海とは何か、そのことば以前の海。
しかもそこはどうやら死の海ではない、、、。

エンケラドスにも100km以上の高さの間欠泉が吹き上げているというが。
この冥王星にも地下に巨大な海が存在し、間欠泉も吹き上がっているという。
有機物を含んだ海と表面の氷。
色彩に彩られた海-世界。

不安で苦しくなるほど魅了される。


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