プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
必ずパソコン画面(PCビュー)でご覧ください。


*当サイトはリンクフリーです。

PICKUP
レッド・ファミリー
キューブ CUBE
ドント・ハングアップ
キャット・ピープル
パラサイト 半地下の家族 -2
パラサイト 半地下の家族 -1
ヘンリー・ムーア~彫刻に見る普遍性
911爆破の証拠―専門家は語る 前
9/11:爆破の証拠 - 専門家は語る 後
アポロ 11
シャチ~優しい殺し屋~
ハイヒール
お嬢さん
とうもろこしの島
セールスマン
トラピスト1に寄せて
「労働疎外より人間疎外」によせて
カッシーニ グランドフィナーレ
カッシーニ グランドフィナーレⅡ
シチズンフォー  スノーデンの暴露
スノーデン
レヴェナント: 蘇えりし者
透明な身体性
森羅万象を描く デューラーから柄澤齊へ
ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス
見えない重力を描く Ⅱ
美の翳りに寄せて
写真についてーⅡ
午前零時の奇蹟(シュル・レアリスム覚醒の時間)
パーフェクト・デイ ~ルーリード ~ローリー・アンダーソン ~スーザン・ボイル
未来派の画家~ウンベルト・ボッチョーニ
Balthus ~ バルテュス展行ってまいりました。
「ゴールドベルグ変奏曲」 バッハ  ~グールド ~P・オトゥール ~ニーチェ
大昔のスケッチ(詩画集のための試作)
すでに世界は終わっていたのか ~ ヒエロニムス・ボスその1
スヌーズレン002
情報リテラシー  ~華氏911 ~不都合な真実
南伸坊「歴史上の本人」
プラトーン
アリータ
カレンダー
03 | 2021/04 | 05
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

クラッシュ 2004

crush.gif

バラード原作クローネンバーグ監督の1996年度制作のものではなく、2004年ポール・バギス監督の作品。

これがロスの光景ー物語なのか、、、。夜景が痛ましい。香港とは違う(笑
カリフォルニア州だったな。メキシコから移った場所だ。宇宙事業が盛んで、確か何度も独立しようとしていたはず。
ヒッピー文化・Counter Cultureの発祥地?
ロスは、ニューヨークに次ぐ大都市。
ニューヨークとの違いなどわたしに分かるはずもないが、ルー・リードとジャクソン・ブラウンとの違いというなら実感できる。
ウエストコーストロックはわたしには然程馴染みがないのだが。
グレートフル・デット、アメリカの良心と言われたジャクソン・ブラウンのLPは何枚持ってたか。
彼は本当にかっこよかった、、、。おう、そうそう、リンダ・ロンシュタット!なつかしー。
また聴きたくなってきた。すごく聴きたくなった。急にロスが近く感じる(笑

その程度の覚束無い偏ったイメージしか浮かばない。
ロス。
しかし”クラッシュ”は何処にでも起きている。
わたしたちはクラッシュー不条理だらけの世界にあって、自らも頻繁に当事者となって生きている。

とは言え、あれだけ多民族が混ざり合い複雑な思惑と異なる前提(習慣)の交錯する場所でのクラッシュは、濃い。

大変な質量を感じる。
インパクトー負荷が半端ではない。
よくああいうところで、生きていけるな、と素直に思ってしまう。
タフな人たちだ。マイノリティーもマジョリティーもない。凄まじい相克・葛藤・疑心暗鬼渦巻く過酷な現場があちこちで発光する。
誰もが銃を持っているから、あらごめんなさいでは済まされない。
修復不可能なこの現実は、途轍もなく重く救いがない。

イギリス(ヨーロッパ)などにおける内面化したキリスト教の圧力とはまた異なる、差別・偏見の圧力と暴力が非常にビビットだ。病み方が違う。

そのためか、彼らの創造性や表現にも現れてくる。
日本のもの作りとは、方向性が違うことが分かる。

かつてイギリスのようなロックは絶対に日本からは生まれないと思ったが、アメリカの独自性もここで強く意識させられた。


それぞれの交錯し絡み合いつつ進行するエピソードには瑞々しいリアリティがあり、緊張が途切れることがない。
この映画を最も特徴付けるものはこの「緊張」だ。
ペルシャ商人が善良な鍵職人を逆恨みし彼の娘を背後からピストルで撃つシーンには危うくわたしの心臓も止まりかけた。
これほどのショックを映画で受けるとは想わなかった。
現実のシーンよりもビビットで生々しいものであろう。
若い正義感ある警官が誤って咄嗟に黒人を撃ち殺してしまう。
「なんてことだ、、、」途方に暮れる警官。しかしもうどうにもならない、現実。
銃は使う人間の問題ではない。
銃という存在そのものが問題なのだ。
もとより人間に何かを期待すること自体が間違っている。

救いは、ペルシャ商人の娘が父親の銃から銃弾を抜き取っておいたことだ。
このような些細なしかし決定的な配慮・機転が物事ー世界を180°変える。
また、このような方法以外に事態を最悪の状況から救い出すことはない。

ペルシャ商人が「私たちは救われたのだ」「あの娘は天使だった」と自分の娘にすがりついて語る言葉は、本当に身につまされる。
全くその通りだ。
本当にあのペルシャ人父娘は救われたのだ。
文字通りあの鍵職人の娘は、天使であった。

そしてあの若い警官には救いは無い。

他のどのエピソードもこの両端の物語の間に振幅していた。

関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

SF PickUp