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渇き

kawaki.jpg

アリスをみつけようとして、全員が発狂する物語。

登場人物全員があっけらかんと人格崩壊している世界が開けている。
徹底的に白けている。
あるのは怒りと狂気。愛憎。
この「乾き具合」は爽快だ。
と、ともに深刻だ。
「告白」
もそうだが、娘をもつ親として、現実がやりきれなくなる。
あらためて。
どうでもよくなる。

そう、ほぼ毎日TVで流れているニュース・ワイドショーのダイジェスト。
それを小気味良く編集してバックミュージックを嵌め込めばこんなMVができてしまう。
それにしては、かなり長いが一気に観ることができる。
しょっちゅう見てるからだ。

カットバックやカットインもとても多く使われているが、時系列の交錯が物語の流れの障害になることはない。
生理的には日常的に慣れた手法だし。
日常というものも概ねこんなテンポかも知れない。
場合によってはもっと速いこともある。
もっと複雑に入れ替わる。
テンションは、終始これでは、はっきり息が切れる。

それにしても、役所さんお疲れ様です!
中谷さんにも言いたい。
寒い中、あの雪白のシーンにすべてが消えてゆく。
いや、永久に見えなくなる。
ここは、あのふたりの役者でないと耐え切れない。


主人公の少女、小松菜奈は底なしの穴にゆっくりと無限落下するアリスにまさにぴったりであった。
その落下は誰にも追いきれない。
そこはもはや夢と現の境もなく、彼女の言うように、
「ルールがないの、ゆめだから」なのだ。
「ゆめに迷い込む子もいるけど、すぐに逃げちゃう」
しかし、逃げずにいても生きてるとは到底言い難い。
もっと酷い。
「自由ってこわいから」
みんな自由という過酷な夢から逃げるために、ことごとく死ぬのだ!

「きみはだれ?」
夢の自由さの中にいるのだから、もうだれでもない。
ということか?
すべてが意味を喪失している。
そういう意味での自由。
真っ白だ。
目が痛くなるほどの白!
無限に広がる雪原を、永久に掘り起こす作業をわれわれは一心にやり続けるしかない。


勿論、アリスがみつかる確率は0だとわかっていて。





10年前に出版された原作本「果てしなき乾き」は今現在54万部突破の急上昇一位となっているそうです。
「乾き」のワードは、ツイートランキングでも1位ということで、この映画は中毒性があり、リピートして観に行く人も多いそうです。映像構成などにおいても、一種サブミナル効果があるのかも?

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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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