ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス

前回あえて書かなかったが、実質あらゆる文化的な枠組みから外れて遍在するテロ組織の最も有効な武器がヴィデオドロームだ。
映画にもあったまさに残虐・殺人シーンが繰り返されている。
プロパガンダの拡散にもっとも効果的というのか。
いまやプラットフォームはどこにでもある。
偏在し潜在しつつ何処にでも顕在化する新しい形態の「国」。
資金もやはりウェブから吸収する。
増幅する。
そのアメーバー状の組織に「国」を名乗っているのが象徴的である。
ヴィデオドロームに最適化した「国家」が現れた。
空爆はもはや実効性をもたない。
下にいるのはみな民間人である。
連中はアメーバーではなく「ウイルス」。
anonymousはそう告げている。
(あの「V・フォー・ヴェンデッタ」の仮面でイメージを浸透させているハッカー集団)
つまりネットの中ではじめて姿を見つけ出せる削除対象だ。
もうすでにかなりのSNSアカウントが彼らの手で処理されているらしい。
これをみても、完全に戦いは、ヴィデオドロームを巡っての攻防となる。
ドロームの路を断つこと。
またはリゾーム状に張り巡らされた経路を可視化すること。晒すこと(リストアップ)である。
もしそれができれば、「国」の弱体化は免れない。
少なくともそういう次元の戦争となっている。
anonymousが「国連」の代わりか?
少なくともアメリカのできることではない。
火種はアメリカであるし。
国では、もはや対抗不可能。
ヴィデオドローム2が今起きている。
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