四月物語 ~松たか子

加藤和彦さんが出ています。
何の役でしょう?
大学教授でしょうか?
懐かしいですね。
一瞬の姿ですが、ここに記録されて残ります、、、。
大学に入学したばかりの松たか子演じる卯月の身の回りの些細な出来事をピンナップした清涼感に満ちた映画です。
彼女の仄かな恋心が描かれていますが、淡々とした静かな描写に波を立てるほどではありません。
幾つかのエピソードが優しく綴られてゆくだけです。
本屋を充たす空気が知らず自分の中にも流れ込んでいます。
彼女のサークル活動には、その頃の自分の体温を感じます。
土砂降りの雨が何故だか古い自分の記憶を幽かに刺激してゆきます。
ほんのちょっとの劇中劇には思わず見入ってしまいました。
(もったいないほどのキャストを使い、、、。)
しかし切れ切れのはなしは、ふっと途切れます。
すべてが。
そういうものでしょう。
四月物語ですね。
何か気配が充満していて、もの苦しさとときめきが綯い交ぜになった
ものごとの始まるいっときのおはなし。
でもそれは、あっという間に終わります。
そして二度と戻らない。
でも、そういうものでしょう。
世の中のすべては。
一陣の風です。
松たか子さんの初々しい存在感は「初恋のきた道」でのチャン・ツィイーに勝るとも劣らないものでした。
松たか子さんのPVのような気もしてきますが、、、。
今は、「アナ雪」の歌唱力でも注目されていますね。
初主演だそうです。(この姿はここに記録されて残ります、、、)
そう、監督は岩井俊二
いかにもという映像と音楽です。
今日は気持ちが重い。冴えない。ツイテイナイと気分の滅入ったときには、このような映画がカンフルとなりましょう。
(しかし、どこか無常-nostalgiaを感じてしまうのはわたしだけでしょうか?)
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