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遊星からの物体X ファーストコンタクト  The Thing

the thing
The Thing
2011年
アメリカ

マティス・ヴァン・ヘイニンゲンJr.監督
ジョン・W・キャンベル『影が行く』原作

メアリー・エリザベス・ウィンステッド、、、ケイト・ロイド(古生物学者)
ジョエル・エドガートン、、、サム・カーター
ウルリク・トムセン、、、サンダー・ハルヴァーソン博士



何とも言えない邦題ですね。
遊星からの物体X、、、
どこからこういう題名がついたのか。
寧ろ”The Thing”そのままの方が即物性と異物感が顕であったような。
なにしろ凄まじい他者でしたから。

これはSFというより、とんでもないホラー作品です!

しかしよく出来ていた。
息を飲んでただ観続けるのみです。
「遊星からの物体X」は大学生になってからTV番組で観たはずですが、途中で逃げた形跡を感じます。
その前日譚(プロメテウスもそうでした)がこの映画にあたります。 ファーストコンタクト。
こちらは、2011年度版。かなり新しい映画です。以前出たもの(ただのX)は1982年度制作。
「ブレード・ランナー」と同じ年に公開されています。

これは、ホラー映画好きの方以外には、観なけりゃあ損ですよ、なんてとても薦める気にはなれません。
はっきり言って、あのエイリアンも尻込みして逃げ出すこと請け合いです。
心臓に悪い。血圧に影響する。
何でわざわざこんな時にこれを観てみる気になったものか、、、?
”X”に誘われたのかも知れません、、、。

単に、ここのところブルーレイの衝動買いに走っており、これ昔見たけどまた観たい、とかいうレヴェルで幾つか観てきただけでした。
しかし、なんという高画質か!(DVDそのままの画質でブルーレイに焼き付けられているMusicVideoとかありますけど、新しい映画ではさすがにそれはありませんね。)
以前見た「遊星からの物体X」は薄暗くぼやっとしていた気がします。
当時はブラウン管で観ていたし。
こんな呆れるほどくっきりとあんなもの見せられたひには、堪らないですね。身がもたない。
これは、ホラーコーナーで心臓の弱い人「禁」と表示し、並べてもらいたいものです。

「あーっこわかった、、、」
ってどういう感想なんだ!単にその心情を身も蓋もない形で吐露していてどうする。
でもやっと終わってほっとしました、正直なところ。というのが本音なので、、、。
淀川さんならあの表情で、「怖いですねえ~。怖いですねえ~っ。」と言ってくれるので取り敢えず気持ちの方は落ち着くのですが。
でも、終わったという形で終わっていないのが、こういうホラー系の「お約束」です。
嫌だなー。ほんとにヤダ。


わたしは、ホラーはダメなんです。(そのくせ時折、見ます)
エイリアンは格調高いアーティスティックな出立なので、それなりの敬意が持てるのですが(ギーガーさんの作品だからか?画集も何故か2種類持っています。)
こっちはあまりに酷い。酷い。しんどい。ムリ。
あんまりな姿に言葉を失うばかりです。

他者。

全くの他者。

そんな他者が取り込んだ人間を複製して成り済ます(今流行りの)というのだから、その疑心暗鬼の恐怖ときたら。
誰もが仲間をお互いに火炎放射器で焼き殺さんとばかりに恐れ戦いてゆくのです。

これに似た外傷経験をわたしは実は少年時代にしています。
もう映画の題名とかストーリーなど覚えてはいませんが、宇宙の果てから地球へと帰還する船内で、船員が次々にエイリアンに襲われ体を乗っ取られてゆき、地球がもう間近となった頃には、みんなエイリアン化した人のみとなっているという恐怖SFでした。もう日常生活のなかでもフラッシュバックしまくったものです。

結局、南極からこの”The Thing”を外に出さずに完全に葬り去ることを決意し、果敢な戦いが繰り広げられます。断続的に目をそらしつつ注視するというあまり普段しない生理的運動が不可避的になされてゆくのです。


ところで、通常の定番ホラー?なら、完璧な善人の女性科学者とかが、最後まで危うい中を切り抜けて生き残るというパタンでしょうが(こちらもそれで安心したい)、この映画は其の辺も怪しいことをチラつかせていきます。明らかに変です。
ストーリーが細やかによく練られています。
それで目が離せないのです。
怖いもの見たさだけではさすがに観きれませんしね。

更に特筆すべき点は、映画のタイトルとエンディングの効果・工夫です。
この映画ほど決まった、カッコイイイものを他に見たことがありません。(Moonもかなりおしゃれな出し方でしたが)最初と最後が強烈なインパクトで惹きつける。
おかげで余韻がかなり続きます。尾を引きます。残像が、、、夢だけは見たくない。
何においてもショックを与えたいという製作陣の悪趣味?が遺憾無く発揮されていました。
全編、隙のない無駄もない破れ目のない、タイトでヘビーな仕上がり。
でも、間違っても子供には見せられません!


マティス・ヴァン・ヘイニンゲンJr. の初監督作品。
主演は、ホラー映画の主演をよくなさるという、良いご趣味のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。



なにか、、、次第にもう一度くらいなら見たくなるかもしれない気もしてくるのです、、、

(乗っ取られたか、、、?)





*1951年度版が最初にありました。タイトルは、”The Thing from Another World”
ストーリーは、「~X」のオリジナル版となります。以前見たのはこっちか?

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