カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

不眠の朝

201410281828176ff.jpg


毎晩風呂から出ると猛烈な睡魔が襲う。
しかし、無理矢理仕事をし始め、一時間も過ぎると、抽斗に畳み込まれた疲労感といつもの寝付けないだけの麻痺した覚醒感に重く囚われていく。

ここにもっとも不足しているのは、開放感なのだ。
文字通りドアや窓を開け放つこと。だが夜更けになれば、家の外に通じる閾を全て閉ざす。いよいよ溢れ出す過飽和した未知の気配の誘惑に耐えるため。
新月に震え。
それらを締め出す。


しかしわたしは夜そのものに期待をかけたことはない。それは大方昼間の過剰な残骸の塵芥が漂っているにすぎないのだ。
夜気も同じ汚された空気なのだから。
気紛れな光に惑わされてはならない。
見かけの熱気。
夜に何も特別な名はない。
夜である必要もなく、白日夢の中でもよかった。
そこに静かな廃墟があるなら。

雑多な光の萎み消えた外部の深淵に、その深みにこそ、白く光る根を細かく何処までも張り巡らせ、霊気を思い切り吸い込みたいのだ。
解放だ。
そして再生。
植物的な、ひたすら植物的な。
月の吐息に。

わたしを解放したいのだ。
わたしから。
わたしという身体から。
その重みから。
そう、この重みはわたしという重みそのものがこの場所から染み出してくる現象なのだ。
まるで虚空から現れるかのように。
かつての人たちは、この疲れを何者かに憑かれたと表したのではなかったか?それは私自身の念だ。

まさにわたしという重力に憑かれている。家の中は今、悪しき廃墟と化して。悪しき魍魎の跋扈する空間となる。

立ち上がり、新しい空気を入れなければならない。
もっと垂直に。
この地球にあって上昇と下降は同じ意味を持つ。


ほとんど連続した意識の元、遠くで聞こえた時計のベルに促されベッドから降りる。

不眠の朝。

これで外へと出かけて行けというのか?外という名の内界に。



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加










関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: