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GOMA28

Author:GOMA28
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モロッコ ~ 映画の確立?

moroco.jpg
Morocco
1930年

ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督
ベノ・ヴィグニーの舞台劇『Amy Jolly』原作

マレーネ・ディートリヒ、、、アミー・ジョリー(酒場の歌手)
ゲイリー・クーパー、、、トム・ブラウン(外人部隊の兵士)
アドルフ・マンジュー、、、ベシエール(金持ち)
ウルリヒ・ハウプト、、、セザール副官
イヴ・サザーン、、、セザール夫人
フランシス・マクドナルド、、、軍曹
ポール・ポルカシ、、、マネージャー


昨日観た映画より古いものを観たかった。
もはや、DVDに見つからず、VHSの山から発掘した。
何より驚いたのは、解像度と言うか画質の、悪さ。
最近、この質の画像ー動画を見たことはない。
調べてみるとこの映画、1930年制作。
ローレンス・オリビエの「嵐が丘」より8年古い。
初めて日本語字幕が付けられた映画ということ。
つまりは、日本はこの時期、サイレント映画に弁士という映画形式が標準であったということか?
これより古くなればチャプリンか?いや、チャプリンにダブっている時期ではないか。

何とも言えないトーンがあるが、「嵐が丘」の撮影方法・技術を考えると映像・音声に8年以上の隔たりを感じさせる。
「嵐が丘」が秀逸で斬新なのか、この「モロッコ」がいささか前時代的なのか?
前者であろう。
マレーネ・ディートリッヒの歌も録音状態からかなりキツイものであった。(これはうちの録画状態の問題もあったかも)
しかしそれ以外の、セリフのやり取り、効果音、間などに問題なく流れには一切破綻は見られない。
充分に臨場感はあった。
その意味では、当時としては画期的だったのかも知れない。
ストーリーにおいては、恋愛心理がしっかり押さえられた、よく出来た大人の映画だと思う。
ディートリッヒの倦怠感と目の演技、クーパーの思いを秘めた手の表情、など細かい演出も功を奏している。
しかも、3角関係か?お金持ちの紳士が心が広く、あまりに寛大に、やはりディートリッヒを深く愛していたことが淡々と描かれている。
しかしヒトは(彼女は)恋に走る。
それはそうだ。衝動は恐ろしい速度をもつ。砂漠も裸足で突っ走ってしまう。
恋は盲目とは言うが、、、。
しかし2人とも普通の生活をその過剰さによってはみ出して境界線に行き着いた存在であり、砂漠を走破する資質をもともともっている。
ひとところに定住するタイプではない、Monadの先駆者でもあるか。

初代嵐が丘のローレンス・オリビエとマーロン・オベロン(険悪な仲での撮影だったそうだが)のように、この映画でも役者の際立った魅力に支えられている。
この「モロッコ」もマレーネ・ディートリッヒとゲーリー・クーパーの魅力で魅せている映画と言って良いはずだ。
どちらも、飛びぬけたオーラを放ち続けている。その上、役柄も極めて格好良いと来ているから大層このふたりは、人気を博したはずだ。
容姿が美しいというだけではない立ち振る舞いの「粋さ」加減が半端ではない。
これをもってハリウッドスターの元型なのかと推測した。
しかし、富豪の紳士役のアドルフ・マンジューのひたすらマレーネ・ディートリッヒを愛し支え続ける健気で誠実な演技(これもハリウッドの1パタン)にも大いにうたれる。
この紳士と結婚すれば、まず豊かで幸せな生活が送れるこに相違ないが、そうはいかないヒトの業が説得力を持って描かれている。またそう行かなければ、ドラマにならない。
これもハリウッドの映画シナリオのスタンダードとなったはず。


今回の映画のカメラワークには、とても親近感を覚える。
素人っぽい、というわけではないが、非常に丁寧にオーソドックスに撮られていて、驚かされることはないが、安定した視座をもって、こちらは物語に専念できる。
いやもしかしたらカメラワークのスタンダードをこの映画が確立したのか?
ある意味、カメラを意識せずに映画の物語に入り込めるカメラレンズの透明化に成功した映画なのかも知れない。


嵐が丘のリメイク映画の数には驚いたが、このモロッコもリメイクがあるのだろうか?
しかし、どんな役者と優れた撮影技術をもってしても、この2人にはかなわないと思う。
嵐が丘もあの2人を超えるのはまず不可能だ。

今回古い映画を見て、美の変遷も見て取れる部分を感じた。
特に、ディートリッヒの当時言われた脚線美であるが、美の基準が当時(1930)と現在では大きく変わっていることが分かる。
今はただひたすら細い脚が持て囃されている。
モデルや歌手、女優みな細い。そして軽い。85年位の間の変遷である。
かつてルーベンスのいた産業革命期では、思い切りふくよかな女性が美しいとされてきた。
富と美の象徴がふくよかさであったためである。今見ればルーベンスの3美神など、ど迫力の美である。
しかし、ルーベンスの時代ではないが、わたしはディートリッヒの脚線美が圧倒的に正しいと思う。
それをつくづく思った。細ければなんでも良いというものではない。
同様にジュリエット・ビノシュの方が勿論、現代的な美を体現しているが、マーロン・オベロンの知的で繊細かつエキゾチックな(もしかしたら古風な)美は、寧ろ新鮮ですらあった。





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