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失くなったボールペン 〜今あなたが持ってる

20140723153703e57.jpg
身体に速度のかかることがいつもより感じられる。
殊更に陽射しが強く射すこと。
看板。
看板、これほど看板が多いことに驚く。
金属の熱。
ミラーの歪み。
植物達の眠り。
いつもの人達。
何か変わっているのか。
少しずつ幽かに変わっている。
静かな進化を感じる。
いや、変化に過ぎないか。
方向性は、それにワクワク出来れば幸福なのだとよく言われる。
胸騒ぎならするが。
よく分らない。

村上春樹の小説のような、
何かの看板のコピーか絵柄が、
小文字が大文字だったり、
右だった絵柄が左向きになっていたり、
そんなことが気づかない内にありそうな日だ。


しかし今ふと気づく。
わたしの気掛かりができた。
ボールペンが見当たらないのだ。
いつものポシェットに入っていない。
わたしのボールペン。
勿論、失くしたのは、初めてのことではない。
また、一本失くなって仕事に直接影響を及ぼすようなことはない。
しかしこれまでとは違う。
分らないが。
周囲が何かの関係が少しズレていく。
そんな思いに囚われる。


会議室にも、机の抽斗にも、、、。
行きそうなところをあちこち探したが見つからない。

何故、ボールペン一本にこだわるのか?
今どうしようも無く些細なものに、こだわってしまうらしい。
ただあるべきものがないということで、不安と動揺が、
こんなにわたしを揺さぶるのか?
しかし、これまでにこんな事で気持ちが揺らぐことはなかった。

もはやあのボールペンの紛失は、単なる筆記用具が一つ足りなくなったという状況ではなくなり、
常に、仕事中は手に握っているか、周辺にある身体性を帯びた何かの喪失であり、
パソコンの端末に向かっていてもなお、自分の1部が不明となって集中できない出来事なのだ。

それが今朝感じた幽かな変化なのか!
それに耐えつつ暮らすことが、今日の宿命となるのか?
いつもの職場が明らかに異なる状況であることは、確かだ。
もう、ボールペンが見つかる当てはない。
この妙な説明出来ない雰囲気はこのまま継続するのか?

これを克明に記述すればカフカだ。
見えない些細に異なる状況が完全に記述出来れば、カフカだ。

恐らく悪しき廃墟の出現である。





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GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
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