多肉植物の恍惚 変奏補遺。

サボテンは管理に多少気を遣う。
特に根腐れに対して。
日光が適度に当たり、風通しや水がかからない配慮が日頃から大切である。
しかし、多くの多肉植物の場合、かなり荒れてしまっていても(その多くは徒長などによるものだが)
単に葉のひとつを元からポロっと取るか、伸びた余計な分の茎を切り取ってサラサラな土に挿せばよい。
どのような調整も容易く出来る。
間伸びだけが気になるなら、後者のやり方でたちどころに治る。
であるから、寄せ植えなど自在に出来る。
かなり凝ったことも可能だ。
よくあるのは、プラスチックやブリキの様々な小さなフィギュアと組み合わせて作るものだ。
マニアチックな作品などによく見られる。しかしわたしはその手のものは生理的に受け付けない。
なるべくプラスチックなどとは一緒にしたくない。
彼らは形が多様で愛らしく面白いので、組み合わせると楽しいものが出来ることは間違いない。
ただ、光量や水分の耐性がそれぞれ違うため、薄い葉っぱ状のものと、プクッと膨れたものを同じ環境で管理するのは好ましくない。寄せ植えだと必然的に同じ環境下に置かれてしまう。
あるものは日焼けして爛れ、水分過多で腐るものも出たりする。
似たような形と特徴をもつものでまとめてあげるのが管理上無難だ。
この千切って挿す。
又は1部分1要素から全体を再生させる。
これらがいとも容易い多肉植物のアーティフィシャルなソフトマシーン的なあり方。
特に多肉植物の増殖、再生力には、
驚きと共に、一種の郷愁や恍惚感をも覚える。
Macをはじめ、かつてのプラトーンのようなものから、最近のガジェット群もソフトマシーン化して行く。
生物・モノの双方からのアプローチがかかり、われわれの身体の夢想的な部分から接続が進む。
陽の光の中で、わたしの周辺がざわつきはじめる。
わたしはどちらかと言うと鉢植えが楽しい。
すぐ隣にはMacがおり、時折iTunesで曲をダウンロードし、一緒に聴く。
これからは、娘も加わる。

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